日本瓦に塗装は不要?メンテナンス方法について解説
屋根といえば瓦ですよね。
日本瓦は重厚感のあるつくりで、古くから馴染みのある屋根材です。
頑丈にみえる日本瓦ですが、「メンテナンスは必要なの?」と疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。
実は、日本瓦を使用した屋根でも、適切な時期に必要なメンテナンスを行わなければ劣化の一途を辿ります。
広島県福山市の外壁塗装、屋根塗装ならイマガワペイントにお任せください。
一級建築士、一級塗装技能士が在籍するイマガワペイントが、今回は「日本瓦に塗装は不要?メンテナンス方法」についてご紹介します。
日本瓦のメンテナンス時期や費用などをチェックして、リフォームの参考にしてください。
塗装ができない屋根や屋根塗装の必要性について、詳しく知りたい方は下記の記事をチェックしましょう。
参照:屋根塗装の必要性と塗装ができない屋根材について-外壁塗装専門店【イマガワペイント】福山市・笠岡市 >
日本瓦とはどんなもの?
日本瓦とは、日本人に親しみのある古くから家屋の屋根に用いられている屋根材の1つです。
粘土を焼いて生成されている頑丈な瓦を日本瓦と呼びます。
また、粘土瓦とも呼ばれており、作り方は練り混ぜた粘土を生成し、乾燥、焼き上げ、乾燥を繰り返して作られます。
独特な質感と重厚感があり、日本の住宅屋根を牽引してきました。
根強い人気がある瓦の1つです。
しかし、重厚感のあるつくりから「メンテナンス不要なのでは?」と考える方も多く、間違った知識や思い違いにより日本瓦を劣化させてしまうケースも少なくありません。
日本瓦に塗装は必要なの?
日本瓦には塗装のメンテナンスは必要なのでしょうか?
結論から言えば、日本瓦に塗装は不要です。
屋根瓦単体でみると、頑丈に形成されている瓦なので、メンテナンスが不要というよりも、とても長持ちするのが日本瓦です。
日本瓦の耐用年数は50年以上ととても長いことが特徴です。
高温の窯で焼き縮められている日本瓦は、耐久性が非常に高く、自然災害などで割れない限り、塗装メンテナンスは不要と言えるでしょう。
しかし、日本瓦にもメンテナンスは必要です。
なぜ、メンテナンスが必要なのかというと、日本瓦を設置して年月が経てば、屋根との接着地点や瓦本来の重さにより劣化は少なからず進行していくからです。
定期的に点検を行い、不備がないかを確認することが重要です。
屋根全体で考えたときは、頑丈な日本瓦と言っても、メンテナンスが必要だと言えるでしょう。
日本瓦の劣化症状
つづいては、日本瓦の劣化の症状について下記で解説します。
メンテナンスが必要な劣化症状には、どんなものがあるのかチェックしましょう。
劣化症状①サビや穴
サビや穴が空いている時は、メンテナンスが必要です。
何らかの衝撃により穴が空いてしまうこともあります。
頻繁に起こる現象ではありませんが、穴があれば、そこから雨水が入り込み屋根を腐らせたり、サビの原因となったりします。
劣化症状②瓦ズレやヒビ
瓦ズレがあるかをチェックしましょう。
日本瓦は頑丈ですが、接着面が不安定になれば、ズレが生じる場合があります。
屋根瓦の耐久性が損なわれ、瓦が落ちたり、屋根の劣化を早めたりするので注意が必要です。
劣化症状③漆喰の剥がれ
日本瓦の劣化には、漆喰の剥がれというものがあります。
これは、瓦本来の漆喰というよりも、瓦と屋根を繋ぎ合わせている部分の漆喰に剥がれが生じるケースがあります。
この場合、屋根の接着が不安定になり、強風や雨の日などに損害を負う危険があります。
劣化症状④本棟・隅棟の崩れ
日本瓦の屋根の本棟や隅棟の崩れがないかを確認しましょう。
本棟や隅棟は自然災害で影響を受けやすい部分です。
長年のダメージが積み重なれば、崩れが発生している可能性もあります。
目視で確認できるようなら、早急な対応が必要だと言えます。
日本瓦のメンテナンス方法
上記で解説したような、劣化の症状が確認できたのならメンテナンスが必要です。
それぞれの原因について適切なメンテナンスを行うことで、本来の日本瓦としての丈夫な屋根を維持できます。
日本瓦のメンテナンス方法について下記で解説します。
漆喰の詰め直し
漆喰の詰め直しは、日本瓦の剥がれや接着面の漆喰の劣化により修繕が必要になります。
漆喰を詰め直すことで、屋根の均等性が改善されます。
耐久性が向上し、日本瓦本来の丈夫な屋根を維持できます。
漆喰の剥がれを放置していると雨水が入り込み、痛みがひどくなるので早めの対応が必要です。
瓦の差し替え
瓦の差し替えは、瓦の破損、割れなどを発見した場合に必要です。
新しい瓦の差し替えの注意点は、差し替えの瓦の色が同色でない場合があり、施工後にその部分だけが目立つというケースがあります。
修繕部分の瓦の色にも注意しながら施工を検討しましょう。
瓦屋根の葺き直し
屋根の防水効果を高めるために、防水紙と呼ばれる下葺き材が使用されています。
下葺き材の耐用年数は20年ほどです。
下葺き材の耐用年数を過ぎれば、防水効果が弱まり、雨漏りをする危険があります。
その為、耐用年数を超えていたり、雨漏りをしていたりする場合は、下葺き工事を検討しましょう。
棟瓦の取り直し
棟瓦の取り直しは、屋根の頂点の部分の積み替えです。
自然災害や地震などで崩れが生じれば、耐久性が損なわれ危険な状態となります。
正しく積み直し、施工することでその他の部分の瓦を安全に固定することができます。
屋根塗装
メンテナンスフリーの日本瓦ですが、塗装工事を検討する場合があります。
それは、屋根の質感や色むらが気になる時です。
機能性としては十分な日本瓦ですが、外観の変色がきになる場合も少なくありません。
色褪せ改善用の塗料もあるので、キレイな外観を維持したい場合は検討してもよいでしょう。
しかし、塗料との密着性が悪いと塗膜剥離の原因となります。
塗膜剥離になれば、かえって色むらが気になり、見栄えがさらに悪くなる恐れもあるので、注意して検討を進めるべきです。
屋根葺き替え
雨漏りや屋根の軽量化を図りたい場合や屋根の老朽化により損壊がある場合などには、 屋根葺き替え工事を行います。
屋根下地(野地板・防水紙・桟木)をまとめて補修することで、工事後20年程度は問題なく生活できるでしょう。
日本瓦に使用する塗料と費用
つづいて、日本瓦に使用する塗料と費用について解説します。
上記でも解説したように、基本的には日本瓦に塗装は必要ありません。
しかし、専用の塗料を使うことで外観美を維持することが可能です。
塗料材【新いぶしコート】
費用相場 | 1㎡あたり2,500円前後 |
いぶし瓦の陶器瓦専用の強溶剤2液型塗料。
特殊アクリルシリコン樹脂を使用しており、耐候性に優れています。
長期にわたって色落ちしないというメリットがあります。
下地処理剤に「コケトール」を使用すると、カビ・コケが発生を抑えられるのでおすすめです。
塗料材【ハイルーフマイルドいぶし】
費用相場 | 1㎡あたり2,500円前後 |
いぶし瓦、陶器瓦専用の塗料です。
屋根用弱溶剤2液型塗料であり、シリコン樹脂塗料で、長期間色ツヤを維持します。
弱溶剤型という環境にもやさしい塗料です。
二液型で乾燥も速いので、広い面積の屋根にもスムーズに塗装できます。
塗料材【トウキマイルド】
費用相場 | 1㎡あたり2,500円前後、超耐候仕上げの場合は1㎡あたり3,300円前後 |
陶器瓦と釉薬瓦の塗り替えに特化した屋根用弱溶剤2液塗料。
シリコン樹脂塗料なので耐久性に優れています。
弱溶剤塗料に比べて乾燥が早いのが特徴です。
2回塗りが可能な塗料となっています。
まとめ
今回は、日本瓦に塗装は不要?メンテナンス方法について解説しました。
日本瓦に塗装は不要ですが、それに伴う屋根のメンテナンスは必要です。
日本瓦屋根の劣化症状は、瓦ズレや穴、サビ、漆喰の剥がれなどがあります。
定期的な点検とメンテナンスを行うことで、長期的な安全屋根を維持できます。
また、経年変化した日本瓦の色つやが気になる場合は、専用の塗料を使用することで改善できます。
しっかりと施工計画を立てて、理想とするリフォームを行いましょう。
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