【保存版】塗装ひび割れ補修の完全ガイド|原因・DIY手順・費用・長持ちさせるコツ

毎日目にする車や外壁の塗装に、気づけば小さなひびが…。放置してしまう人も多いですが、その小さなクラックが大きな劣化の始まりかもしれません。この記事では、塗装のひび割れが起こる原因から、自分でできる補修方法、プロに依頼する際のポイントまで丁寧に解説します。初めての人でも理解しやすく、正しい対処法を身につけられる内容です。塗装を「守る力」として考え、長く美しく保つためのヒントを一緒に見つけていきましょう。
広島県福山市の外壁塗装、屋根塗装ならイマガワペイントにお任せください。
一級建築士、一級塗装技能士が在籍するイマガワペイントが、今回は「屋根塗装の相場と失敗しない業者選びのポイント」についてご紹介します。
外壁塗装について気になる方は、ぜひ参考にしてください。
また、外壁塗装で気をつけるべきポイントについて気になる方は下記の記事で詳しく解説していますので、チェックしてみてください。
塗装ひび割れ補修の基礎知識
塗装がクラックする原因とは
塗装のクラック(ひび割れ)は、塗膜が経年劣化や外的要因によって伸縮に耐えられなくなることで発生します。特に、直射日光や雨風などの紫外線・湿気の影響を長期間受けると、塗料中の樹脂が硬化しすぎて柔軟性を失い、表面にひびが入りやすくなります。
また、下地処理が不十分なまま塗装を行った場合も、塗膜がしっかりと密着せず、乾燥や温度差でクラックが発生することがあります。さらに、塗料の種類や希釈率が適切でない場合も要注意です。
たとえば、薄めすぎた塗料や乾燥時間を守らなかった施工は、塗膜の強度を低下させる原因になります。見た目の問題だけでなく、放置すれば塗装内部に水分が侵入し、サビや劣化を進行させるリスクも高まります。つまり、クラックの原因は「環境・施工・塗料」の3つの要素が複合的に影響しているのです。
ひび割れを放置するとどうなる?
塗装のひび割れを放置すると、見た目の劣化だけでなく、建物や車の寿命を大きく縮める可能性があります。ひび割れた部分からは水分が侵入しやすくなり、金属部分ならサビ、外壁なら内部のコンクリートや木材の腐食につながります。
特に外壁の場合は、ひびから入り込んだ水が凍結や膨張を繰り返すことで、さらにひびを広げてしまうこともあります。また、塗装の防水機能が失われるため、カビやコケの発生を招くことも少なくありません。
車の場合も同様に、塗膜下の金属部分が酸化して錆びやすくなり、再塗装費用が高額になることがあります。小さなひびでも油断せず、早めの補修が結果的にコストを抑えるポイントです。美観の維持はもちろん、素材自体を長持ちさせるためにも、早期対応が欠かせません。
車の塗装ひび割れ補修の方法
車の塗装ひび割れをDIYで直す手順
車の塗装ひび割れは、軽度なものであればDIYで十分に補修できます。まずは、ひび割れた部分の汚れや油分をしっかりと落とすことから始めましょう。汚れが残っていると補修剤が密着せず、仕上がりにムラが出てしまいます。次に、細かいサンドペーパーで表面をなめらかに整え、下地を露出させない程度に研磨します。
その後、下地処理剤(プライマー)を塗布して乾燥させ、補修用塗料を重ね塗りします。スプレータイプを使う場合は、一度に厚く塗らず、数回に分けて薄く重ねることがポイントです。最後にクリア塗装を施してツヤを出し、完全に乾いたらコンパウンドで磨いて仕上げます。
作業は風の少ない日を選び、直射日光を避けて行うと失敗が少なくなります。丁寧に進めれば、DIYでも自然な仕上がりに近づけることが可能です。
タッチペンでできる簡単な補修法
タッチペンは、車の小さなひび割れや塗装の欠けを手軽に直したい人に向いているアイテムです。まず、補修箇所を洗車して汚れや油膜を取り除きます。次に、ひび割れ部分をしっかり乾かしてから、タッチペンを少量ずつ塗布します。一度に厚く塗るとムラができやすいため、少しずつ重ね塗りをして乾かすのがコツです。
乾燥後は、必要に応じてクリア層を塗り、自然な光沢を出すと仕上がりがきれいになります。タッチペンは純正カラーと合う色を選ぶことが重要で、色味がズレると補修部分が目立ってしまいます。
また、深いひびや塗装の剥がれには不向きなので、補修範囲が広い場合はスプレー塗装やプロの施工を検討しましょう。手軽に試せる反面、仕上がりに差が出やすい点は理解しておく必要があります。
プロに依頼する際の注意点
車の塗装ひび割れをプロに依頼する場合は、業者選びと見積もりの内容をしっかり確認することが大切です。まず、修理箇所の範囲や状態を伝えたうえで、どの工程を行うのかを具体的に説明してもらいましょう。
同じ「補修」といっても、再塗装・部分補修・磨き仕上げなど方法はさまざまで、費用にも差が出ます。また、見積もりが極端に安い業者は、下地処理や塗料の品質を省略しているケースもあるため注意が必要です。仕上がりの保証があるかどうかも、信頼性を判断するポイントになります。
施工実績の写真を見せてもらうと、技術力のレベルも把握しやすいでしょう。自分で直すのが難しい深いひび割れや広範囲の塗装剥がれは、無理をせず専門業者に任せることで、長期的に美観と耐久性を維持できます。
スプレー塗装ひび割れ補修のコツ
スプレー塗装で失敗しないコツ
スプレー塗装で失敗を防ぐためには、「下準備」「距離」「重ね塗り」の3つが重要です。まず、表面の汚れや油分、サビなどを完全に除去し、サンドペーパーで軽く研磨しておくことが基本です。この工程を省くと、塗料が密着せずムラや剥がれの原因になります。
次に、スプレー缶は対象物から20〜30cmほど離して使用しましょう。近すぎると液だれし、遠すぎると粉状に乾いてザラついた仕上がりになります。そして、一度に厚く塗らず、薄く数回に分けて塗るのがポイントです。1回目は下地を覆う程度、2回目以降は均一になるよう重ねていきます。
塗装後は乾燥時間をしっかりとることで、ムラが出にくく美しい仕上がりになります。気温や湿度も仕上がりに影響するため、晴れた穏やかな日に作業するとより成功しやすいです。焦らず丁寧に行うことが、仕上がりを左右する最大のコツといえます。
クリア塗装でひびを隠す補修方法
クリア塗装は、表面の小さなひびを目立たなくし、ツヤを取り戻すための仕上げとして効果的です。まず、ひびの部分をきれいに洗い、乾燥させたあとに軽くサンドペーパーで研磨して凹凸を整えます。そのうえで、補修塗料を塗布して完全に乾かし、仕上げにクリア塗装を吹きかけます。
スプレー式を使う場合は、やや広めに薄く塗るのがポイントです。厚く塗ると乾燥ムラや気泡ができやすくなるため、数回に分けて重ね塗りをしましょう。乾燥後にコンパウンドで優しく磨くと、自然な光沢が出て周囲との境目もなじみます。ただし、深いひびや下地まで到達しているダメージは、クリア塗装だけでは完全に隠せません。
その場合は、補修用塗料を併用するか、専門業者に相談するのが安心です。正しく使えば、クリア塗装は手軽に仕上がりを美しく整える心強い手段になります。
バンパー塗装ひび割れ補修の対処法
バンパー塗装ひび割れクモの巣の原因
バンパーの塗装に見られるクモの巣状のひび割れは、塗膜の弾性不足や経年劣化が主な原因です。車のバンパーは樹脂素材でできており、金属よりも柔軟性があります。そのため、走行中の振動や衝撃、温度変化による伸縮に塗膜が追いつけないと、表面に細かな亀裂が走ります。また、下地処理の不備や塗料の種類のミスマッチも原因になります。
たとえば、密着剤を使わずに直接塗装を行った場合、塗膜が素材にうまく密着せず、時間の経過とともに剥がれやクラックが発生しやすくなります。
さらに、洗車時の強い摩擦や直射日光の紫外線による塗膜の硬化も影響します。こうしたひび割れは初期段階で気づきにくいものの、放置すると広がり、再塗装が必要になるケースもあります。定期的な点検と、早めの補修対応がひび割れを悪化させないための鍵です。
バンパー塗装ひび割れ補修の正しい手順
バンパーのひび割れ補修は、適切な下処理と塗装工程を守ることが成功のポイントです。まず、ひび割れ部分の汚れや古い塗膜をサンドペーパーでしっかり落とし、滑らかな状態に整えます。次に、プラスチック素材との密着を高めるためにプライマーを均一に塗布し、十分に乾燥させます。
その上から、補修用パテを薄く盛り付けて表面を平らに整え、再度研磨を行います。下地が整ったら、塗料を薄く重ね塗りしていきます。一度に厚く塗るとムラや気泡が生じやすいので、数回に分けて乾燥させながら塗り重ねるのがコツです。
最後にクリア塗装を施してツヤを出し、完全に乾いたらコンパウンドで磨いて仕上げます。補修範囲が広い場合や下地まで損傷している場合は、DIYよりも専門業者に依頼した方が長持ちする仕上がりを得られます。
補修後に劣化を防ぐメンテナンス方法
補修後の塗装を長持ちさせるためには、日常的なケアと環境への配慮が欠かせません。まず、洗車の際は研磨剤入りの洗剤を避け、やわらかいスポンジを使って優しく洗うことが大切です。強い力でこすると塗膜が削れ、ツヤが失われる原因になります。
次に、定期的にワックスやコーティングを行い、紫外線や酸性雨から塗膜を守りましょう。特に直射日光が当たる屋外駐車では、紫外線による劣化が進みやすいため、可能であれば屋根付きの場所やカーカバーを活用すると良いでしょう。
また、鳥のフンや樹液などの汚れは、放置すると化学反応で塗装を侵食するため、見つけ次第すぐに落とすことがポイントです。前述の通り、補修後すぐの時期は塗膜が完全硬化していないため、強い洗浄やワックスがけは避けるようにしましょう。丁寧なメンテナンスを続けることで、補修後の美しい状態を長期間維持できます。
塗装ひび割れ補修の費用と素材別対策
ALCのクラック補修方法と注意点
ALC(軽量気泡コンクリート)の外壁に発生するクラックは、早めの補修が建物の耐久性を守る鍵です。まず、ひびの幅や深さを確認し、0.3mm以下の細いクラックなら防水シーラーを塗布して補修します。幅が大きい場合は、クラックをV字やU字にカットしてからシーリング材を充填し、表面を均一に整えるのが一般的です。
その後、下地処理をしっかり行ってから塗装を重ねることで、雨水の侵入を防ぎます。注意すべき点は、クラックを表面だけで埋めるのではなく、内部まで補修材を行き渡らせることです。浅い補修では再発のリスクが高まります。
また、施工後に塗膜の伸縮性が足りない塗料を使うと、再びひびが入りやすくなるため、弾性塗料を選ぶと安心です。補修後は定期的な点検を行い、小さなひびを早期に発見することで、ALC外壁を長持ちさせることができます。
ひび割れ補修にかかる費用の目安
ひび割れ補修の費用は、損傷の範囲や補修方法によって大きく異なります。車の場合、軽度な塗装のひびならタッチペンやスプレーを使ったDIYで数千円程度に抑えられますが、プロの再塗装を依頼する場合は1万円〜5万円ほどが目安です。
外壁のクラック補修では、幅0.3mm以下の軽微なものなら1メートルあたり数百円程度、シーリング補修を伴う場合は1,000円〜3,000円ほどかかります。さらに、劣化が進行して再塗装を行う場合は10万円以上になるケースもあります。費用を抑えたいなら、早期発見と小規模の段階での対応が重要です。
放置すると内部まで劣化し、補修範囲が広がるため、結果的に費用が増大してしまいます。見積もりを複数の業者から取り、施工内容と金額のバランスを確認するのがおすすめです。
塗装劣化を防ぐための予防策
塗装の劣化を防ぐには、日常的なメンテナンスと環境への配慮が欠かせません。まず、定期的な洗浄で汚れやカビを取り除くことが大切です。汚れが残ると塗膜の劣化を早め、ひび割れや色あせの原因になります。
また、外壁や車を長時間直射日光にさらすと紫外線によって塗料の樹脂が分解されやすくなるため、できるだけ屋根付きの駐車場や日陰に保管しましょう。さらに、5〜10年ごとに塗膜の状態を専門業者に点検してもらうことで、劣化の兆候を早期に発見できます。
塗料選びも重要で、耐候性や弾性の高い塗料を選ぶことでひび割れを予防しやすくなります。前述の通り、環境や使用状況に合ったメンテナンスを続けることで、塗装面を長期的に美しく保ち、再塗装のサイクルを延ばすことが可能です。
まとめ
塗装ひび割れ補修は、見た目の美しさを取り戻すだけでなく、素材そのものを守るためにも欠かせない作業です。ひび割れを早期に発見し、正しい方法で補修することで、結果的に費用や労力を大きく抑えることができます。DIYで手軽に補修できる場合もありますが、ひびの深さや範囲によっては専門業者の技術が必要になることもあります。
重要なのは、状況に応じて「自分で直すべきか」「プロに任せるべきか」を見極める判断力です。また、補修後のメンテナンスを怠ると再び劣化が進むため、定期的な点検や保護コーティングの実施が効果的です。塗装は一度施して終わりではなく、長く付き合う“保護膜”のような存在です。
小さなひびを放置せず、こまめなケアを続けることが、建物や車を長持ちさせる最大のポイントといえるでしょう。
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