【外壁塗装】1液と2液の違いを徹底解説|特徴・耐久性・選び方のポイント

外壁塗装を検討していると、「1液」と「2液」という言葉を目にすることがあります。なんとなく違いは分かっても、実際どちらを選ぶべきか迷う方は多いのではないでしょうか。塗料の種類によって仕上がりや耐久性、コストが大きく変わります。本記事では、1液型と2液型の特徴や違いをわかりやすく解説し、あなたの家に最適な塗料選びのヒントをお伝えします。
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一級建築士、一級塗装技能士が在籍するイマガワペイントが、今回は「【外壁塗装】1液と2液の違いを徹底解説|特徴・耐久性・選び方のポイント」についてご紹介します。
外壁塗装について気になる方は、ぜひ参考にしてください。
また、外壁塗装で気をつけるべきポイントについて気になる方は下記の記事で詳しく解説していますので、チェックしてみてください。
外壁塗装1液2液の基本と特徴を解説
塗料1液2液の仕組みと基本原理
外壁塗装に使われる塗料には「1液型」と「2液型」の2種類があります。1液型は、その名の通り一つの缶で構成されており、開けてすぐに使えるのが特徴です。主に樹脂や溶剤、添加剤があらかじめ混合されており、施工の手間が少なく扱いやすいタイプといえます。一方、2液型は主剤と硬化剤の2つを使用直前に混ぜ合わせて使います。これにより化学反応が起こり、より強固な塗膜を形成するのが特徴です。
1液型は使いやすくコストも抑えられますが、耐久性や密着性は2液型に劣る場合があります。逆に2液型は性能面で優れていますが、混ぜ方や使用時間に注意が必要です。外壁の環境や施工期間、予算に応じてどちらを選ぶかがポイントになります。つまり、1液型は手軽さを、2液型は品質の高さを重視する人に適しているのです。
塗装1液2液の違いをわかりやすく解説
1液型と2液型の塗装の最大の違いは、「硬化の仕組み」にあります。1液型は空気中の酸素や湿気によって自然に硬化します。そのため、手軽に使えて小規模な塗り替えにも向いています。対して2液型は、主剤と硬化剤を混ぜることで化学反応が起き、より強い塗膜を作ります。これにより耐候性や密着性が高く、外壁の保護力が長持ちしやすいのが特徴です。
また、施工面でも違いがあります。1液型は初心者でも扱いやすいのに対し、2液型は混合比率や使用時間を間違えると性能が発揮できません。そのため、プロ施工業者が使用することが多いです。費用面では1液型のほうが安価で、2液型はやや高額ですが、その分耐用年数が長い傾向にあります。つまり、施工の手軽さを取るか、長期的な耐久性を重視するかが選択の分かれ目です。
車の塗装で見る塗料一液二液の違い
車の塗装でも、一液型と二液型の違いははっきりと表れます。1液型はスプレー缶などに使われることが多く、手軽に塗装できるのが魅力です。ただし、紫外線や雨風に長期間さらされると劣化が早く、ツヤや密着力が落ちやすい傾向があります。
一方で、2液型はプロの自動車塗装や工業用に使われることが多く、主剤と硬化剤を混ぜることで強い塗膜を形成します。そのため、耐久性・光沢・耐薬品性のどれも優れ、仕上がりも美しいです。
混合後は時間とともに硬化が進むため、塗装作業はスピードと精度が求められます。車の外装を長持ちさせたい場合や高品質な仕上げを求める場合は、2液型が選ばれることが多いです。つまり、1液型は簡易補修向き、2液型は本格仕上げ向きといえます。
外壁塗装1液2液の種類と性能の比較
ウレタン塗料の1液と2液の違いを解説
ウレタン塗料は、外壁や金属、木部など幅広く使われる人気の高い塗料です。1液型と2液型では性質が異なり、仕上がりや耐久性に大きな差があります。1液型ウレタン塗料は、開封してそのまま使えるタイプで、扱いやすく小規模な塗装やDIYに向いています。空気中の湿気と反応して硬化するため、施工の手間が少ないのが魅力です。一方で、2液型ウレタン塗料は主剤と硬化剤を混ぜることで化学反応が起こり、より強固な塗膜を作ります。
その結果、耐久性・耐候性・光沢保持力に優れ、外壁など長期間の保護が必要な箇所に適しています。ただし、混ぜ方や使用時間を誤ると性能を十分に発揮できない点には注意が必要です。コストや施工の手間を抑えるなら1液型、長期的な美観と耐久性を重視するなら2液型が選ばれています。
エポキシ塗料の1液と2液の特徴と違い
エポキシ塗料は、密着性と防錆力に優れた下塗り用塗料として多くの現場で使われています。1液型は、使いやすく作業効率が高いのが特徴です。開封後すぐに塗れるため、工期短縮を重視する場合や小面積の補修に向いています。ただし、耐久性や薬品への耐性は2液型に比べてやや劣ります。
2液型エポキシ塗料は、主剤と硬化剤を混ぜて使用することで強い塗膜を形成し、錆や湿気、薬品に対する耐性が非常に高いのが特徴です。工場やプラント、船舶などの過酷な環境下でも使用されるほどの性能を誇ります。
ただし、混合比率を誤ると硬化不良を起こすことがあるため、正確な施工管理が必要です。用途に応じて、簡便さを求めるなら1液型、性能重視なら2液型を選ぶのが最適です。
錆止め塗料の1液と2液の使い分け方
錆止め塗料は、金属をサビから守るために欠かせない塗料です。1液型は主に簡易的な防錆用として利用され、スプレー缶や刷毛塗りに適しています。乾燥が早く、補修や小規模な鉄部塗装に使いやすいのが特徴です。ただし、耐候性や密着性は2液型に劣るため、長期間の保護を目的とする場合には不向きです。
2液型の錆止め塗料は、主剤と硬化剤を混合して使用するため、強力な塗膜を形成できます。特に外壁の鉄骨部分や工場設備など、過酷な環境下でもサビの発生を抑えられるのが大きなメリットです。
前述の通り、混合比率や施工時間には注意が必要ですが、長期的な防錆性能を重視する場合は2液型が最適です。つまり、手軽さを求めるなら1液型、耐久性を優先するなら2液型を選ぶとよいでしょう。
外壁塗装1液2液の使い方と注意点
1液の上に2液を塗るのは大丈夫?
1液型の塗料の上に2液型の塗料を塗ることは、基本的にはおすすめできません。1液型と2液型では硬化の仕組みや塗膜の性質が異なるため、密着不良を起こす可能性があるからです。1液型の塗膜は柔らかく、上から強固な2液型を重ねると、下地が動いた際にひび割れや剥がれが発生しやすくなります。
特に外壁のように温度差や紫外線の影響を受けやすい場所では、そのリスクが高まります。どうしても上塗りを行う場合は、下地をサンドペーパーなどで目荒らしし、専用の下塗り材(プライマー)を塗ってから施工するのが望ましい方法です。
塗料メーカーも「異なる系統の塗料を重ね塗りする場合は、必ず相性を確認するように」と注意喚起しています。つまり、見た目の仕上がりだけで判断せず、塗料の性質を理解した上で正しい手順を踏むことが大切です。
2液塗料の混ぜ方と作業上の注意点
2液塗料は、主剤と硬化剤を混ぜて使うことで高い耐久性を発揮しますが、混ぜ方を誤ると性能が十分に出ません。まず重要なのは、正確な混合比率を守ることです。メーカーが指定する比率(例:主剤4:硬化剤1など)を厳守し、適切に計量してから混ぜましょう。混合不足のまま使うと、硬化不良やムラが発生します。
混ぜる際は底からしっかり攪拌し、均一な状態になるまでかき混ぜることが大切です。また、混合後の塗料には「可使時間(ポットライフ)」があり、時間を過ぎると硬化が始まり使えなくなります。気温が高いほど硬化が早まるため、季節や気候に応じた作業スピードも求められます。道具は使用後すぐに洗浄しないと固まってしまうため、準備と片付けにも注意が必要です。丁寧な混合作業こそが、美しい塗膜を長持ちさせる第一歩です。
コーキング一液と二液の違いを理解する
コーキング剤にも1液型と2液型があり、外壁の防水やひび割れ補修に欠かせない存在です。1液型はチューブやカートリッジから直接使えるタイプで、DIYや小規模な補修に向いています。空気中の湿気と反応して硬化するため、扱いやすく手軽なのが魅力です。ただし、完全硬化までに時間がかかり、耐候性は2液型よりもやや劣ります。
一方、2液型コーキングは主剤と硬化剤を混ぜて使うタイプで、硬化が早く、均一で強力な弾性を持つのが特徴です。大型建築物や高耐久が求められる外壁目地などに使用されます。施工には専門知識が必要ですが、劣化しにくく長期間性能を維持できます。用途に応じて、手軽さを優先するなら1液型、耐久性と仕上がりを重視するなら2液型を選ぶと良いでしょう。
外壁塗装1液2液の選び方と用途別のおすすめ
2液塗料の種類とそれぞれの適した用途
2液塗料には、主にウレタン系・シリコン系・フッ素系・エポキシ系の4種類があります。それぞれの特徴を理解することで、適切な用途を判断できます。ウレタン系は弾性があり、ひび割れしにくい特性から、住宅外壁や鉄部に向いています。シリコン系はコストと耐久性のバランスが良く、外壁や屋根など幅広く使われています。
フッ素系は非常に耐候性が高く、紫外線や雨風にも強いため、公共施設や高層ビルなど長期間メンテナンスが難しい場所に最適です。エポキシ系は密着力と防錆性能に優れており、主に下塗りや金属部分の防錆用として使用されます。いずれの塗料も、主剤と硬化剤を混ぜて使うことで高い性能を発揮します。使用場所の環境や求める耐久年数によって、最適な2液塗料を選ぶことが美しく長持ちする外壁仕上げにつながります。
外壁塗装で1液型と2液型を選ぶ基準
外壁塗装で1液型と2液型のどちらを選ぶかは、施工目的や環境条件によって変わります。1液型は開封してすぐに使える手軽さが魅力で、工期を短縮したい場合や費用を抑えたい場合に向いています。主に戸建て住宅の部分補修や短期的な保護目的で選ばれることが多いです。
一方、2液型は混合して使用するため手間はかかりますが、硬化反応によって強靭な塗膜を形成します。耐候性・耐久性・密着性に優れており、外壁全体の塗り替えや長期的な保護を重視する場合におすすめです。
また、気候や立地も選定のポイントです。湿気の多い地域や日差しが強い環境では、2液型の方が劣化を防ぎやすい傾向があります。最終的には、メンテナンスの頻度・予算・仕上がりの質を考慮し、施工業者と相談して最適な塗料を選ぶことが重要です。
外壁塗装1液2液のまとめと失敗しないコツ
1液型と2液型の特徴を総まとめ
外壁塗装に使われる塗料は、1液型と2液型の2種類に分かれます。それぞれの特徴を知ることで、目的に合った選択がしやすくなります。1液型は、缶を開けてそのまま使える手軽さが魅力です。施工性が高く、DIYや小規模な補修に向いています。湿気や空気と反応して硬化するため、作業がスムーズに進む一方で、塗膜の強度や耐久性はやや劣ります。
対して2液型は、主剤と硬化剤を混ぜて使うタイプで、化学反応により強固な塗膜を形成します。そのため、耐候性・耐久性・密着性のどれもが高く、外壁全体の保護に適しています。ただし、混合比率を誤ると硬化不良を起こすことがあり、扱いには専門知識が必要です。コストはやや上がりますが、長期的なメンテナンスコストを抑えられるのがメリットです。つまり、1液型は「手軽さ重視」、2液型は「品質重視」と覚えておくと判断しやすいでしょう。
外壁塗装で失敗しない判断ポイント
外壁塗装で失敗しないためには、「環境」「予算」「耐久性」の3つを基準に判断することが大切です。まず、住まいの環境を確認しましょう。湿気が多い、日差しが強い、塩害地域などの条件がある場合は、耐久性の高い2液型が安心です。次に、予算面も重要です。1液型は初期費用を抑えやすいですが、耐用年数が短いため塗り替えの頻度が増える可能性があります。
2液型は施工費が高くても、長期的にはコストパフォーマンスが良くなるケースが多いです。また、施工業者の技術力にも注意が必要です。2液型を正しく扱える業者でなければ、せっかくの高性能塗料も性能を発揮できません。見積もり時には、塗料の種類・施工方法・保証内容をしっかり確認しましょう。外壁塗装を成功させる鍵は、「自分の家に合った塗料をプロの手で正しく施工してもらうこと」です。
まとめ
外壁塗装の1液型と2液型には、それぞれに明確な特性と役割があります。1液型は手軽に使える反面、耐久性に限界があり、短期的なメンテナンスや部分補修に適しています。一方、2液型は混合作業が必要で扱いがやや難しいものの、仕上がりや耐候性、密着性に優れ、長期間外壁を守る強さを持っています。重要なのは「どちらが良いか」ではなく、「どんな環境・目的で使うか」を見極めることです。
住宅の立地条件、日当たり、湿度、施工頻度、予算などを総合的に判断し、自分の暮らしに合った塗料を選ぶことが、結果的に家の資産価値を守る最善の選択につながります。短期的なコストではなく、長期的なメンテナンスの視点で塗装を考えることが、後悔しない外壁リフォームの第一歩です。
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