屋根・外壁塗装の無機塗料って本当に長持ちするの？メリット・デメリットもご紹介！
屋根や外壁の塗装をする際に重要なのが「塗料選び」です。
塗料には、アクリル、シリコン、フッ素など多くの種類があり、性能や耐久年数に違いがあります。
そんな中、次世代塗料として登場したのが「無機塗料」です！
これまでの塗料以上の耐久性をもつ塗料として、近年注目されるようになってきており、
これから屋根や外壁塗装をお考えの方には、候補の１つに入れていただきたい塗料です。
ただ、現在の住宅の外壁や屋根に使用されている塗料のほとんどは有機塗料と呼ばれるものなので、
聞いたことないな…と思われる方も多いかと思います。
ほかの塗料と何が違うの？ 性能は？ コストパフォーマンスは？ さまざまな疑問もありますよね。
そこで今回は、無機塗料の特徴やメリット・デメリットについてご紹介します！
無機塗料ってどんなもの？
無機塗料とは、鉱物やガラスなどの無機物（炭素を含まないもの）を配合して作られた塗料のことで、
主に、セラミックやケイ素などの無機物を主成分としています。
無機物は紫外線で劣化せず、非常に硬くて燃えにくい性質があります。
無機物自体は半永久的な耐久性があり、ビルのガラスが数十年経過してもも劣化しないのはそのためです。
つまり、無機物100％なら半永久的に劣化しない塗料を作ることができますが、
それでは硬くて扱いにくく、建物に塗ることができないため、
無機物の耐久性を活かしながら、有機物を混ぜて使用できるようにしたのが「無機塗料」です。
画像引用：菊水化学工業株式会社HPより
一方、従来の一般的な塗料は、石油などの有機物（炭素を含むもの）を主成分にしており、
アクリル、ウレタン、シリコンなどの樹脂がこれにあたります。
こうした有機樹脂は柔軟性に富んでいますが、有機物が紫外線によって劣化してしまうため、
年数の経過とともに、色あせやチョーキングなどの症状が現れてきます。
無機塗料 ４つのメリット
① 高い耐候性
無機塗料の最大のメリットが耐候性（太陽光・温度・雨など屋外の環境に対する耐性）です。
これは、無機成分自体が紫外線で劣化せず、外壁を長期間にわたって保護してくれるためです。
無機塗料の耐用年数は20～25年で、高耐久とされるフッ素塗料を抜いて最長です。
＊下のグラフのラーテルは、菊水化学工業株式会社の無機塗料です。
画像引用：菊水化学工業株式会社HPより
② カビやコケが繁殖しにくい
無機塗料は、カビやコケの栄養分となる有機物の含有量が少ないため、
塗装から長期間経過しても、カビやコケ、藻などが生えにくい性質（防カビ・防藻性）を持っています。
カビやコケは建物の見た目を悪くしてしまうのはもちろん、根を張ることで建物自体を傷めてしまうため、
無機塗料を使うことで、住宅の美観を保ちながら、壁や屋根を保護することにつながります。
画像引用：菊水化学工業株式会社HPより
③ 汚れがつきにくく落ちやすい
無機塗料は、水となじみやすい親水性（低汚染性とも言います）という性質をもっています。
例えば、砂ぼこりや、鳥の糞などが屋根や外壁に付着してしまうことがあると思いますが、
雨が降ると塗膜と汚れとの間に水が入ることで、表面についた汚れが流れ落ちやすく、
外観の美しさを保ってくれます。
画像引用：菊水化学工業株式会社HPより
④ 燃えにくい
無機塗料は非常に耐火性が高く燃えにくいという性質があります。
有機物は燃えると二酸化炭素が発生して、黒く焦げて炭になりますが、
無機物である石などの鉱物やガラスは火をつけても燃えてなくなったりしないのはそのためです。
無機塗料といっても100％無機ではないので、全く燃えないわけではありませんが、
従来の有機塗料と比べると、耐火性には大きな差があり、万が一の時にも大切な住まいを守ってくれます。
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無機塗料のデメリット
無機塗料は非常に優れた塗料ですが、デメリットがないわけではありません。
塗装は大がかりなメンテナンスなので、施工後に「こんなはずじゃなかった！」と後悔しないように、
注意すべき点をしっかり理解した上で決めるようにしましょう！
価格が高い
無機塗料は高耐久・高機能で長持ちする分、他の塗料と比べると価格が高いです。
しかし逆に考えれば、1回の塗装金額は高くなってしまいますが、耐久年数が長いので将来的な塗装回数は
少なくて済むことになり、長期的なコストパフォーマンスに優れています。
担当者の知識と職人の経験・技術が重要
施工前には、塗料について専門的な知識を持った担当者と綿密な打ち合わせの上、
納得のいく塗料を選び、施工することが重要です。
また、実際の塗装工事の現場では、職人の知識や経験、技術がとても重要です。
無機塗料は近年登場した新しい塗料ですので、経験や知識の乏しい業者も存在するので、
施工の質が悪ければ、どんなに優れた塗料でも、その性能を発揮することができないからです。
無機塗料は塗膜が固く仕上がる為、相性の悪い外壁材に塗装するとひび割れを起こしやすくなったり、
十分な下地処理がされていないと、剥がれなどの不具合が発生したりする可能性があるので、
信頼できる業者に依頼しましょう！
コスパ重視の方！軒のない箱型住宅の方にもオススメです！
これまでにご紹介したように、無機塗料は耐久年数が長く高性能なので、塗装をする際の選択肢の１つです！
とにかく長持ちさせたい！将来的なメンテナンス回数を少なくしたい！という方や、
長期的なコストパフォーマンス考える方には、無機塗料での塗装がオススメです！
また、軒のない箱型の住宅は、外壁が常に紫外線にさらされているため早く劣化してしまいます。
無機塗料は紫外線で劣化しにくいので、塗装をされる際は無機塗料を検討してみるといいですね！
画像引用：菊水化学工業株式会社HPより
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