木部塗装におススメの塗料と、木部塗装の注意点
外装の木部といえば、外壁材やウッドデッキ、玄関ドア、柱、軒天、破風板、鼻隠しなどに木材が使用されています。
この木材というのが、塗装などで保護していなければすぐに劣化してしまい、その塗装も他の部材と比べると劣化が早い為、定期的なメンテナンスが必要な箇所の一つなんです!
そこで本日は、木部塗装とおススメの塗料についてご説明したいと思います!
木材の特長
木材には、湿度調節機能があります。
木は、まわりの湿度が高いと湿気を吸い込み、湿度が低いと内部の水分をはき出して湿度を調整してくれます。
このような湿度調整機能のことを「調湿作用」と呼び、木材を使った部屋は調湿作用により、湿度が保たれて快適になります。
ただ、湿気を吸い込む・はき出すという作用に伴い、木材自身も膨脹・収縮を繰り返しています。
この膨張したり、収縮したりする性質が劣化が早いと言われる原因なのです。
劣化症状
冒頭で、木部は劣化が早いと言いましたが、ここでは劣化症状とその理由についてご説明いたします。
ひび割れ・剥がれ
外壁塗装の際に使用される塗料は、塗装した面の上で固まり、外壁を雨や紫外線から守っています。
ですが、木材に塗装をしても、表面の塗膜は固まり木材の保護をするという機能はするものの、膨脹と収縮を繰り返す動きによって、塗膜が少しづつ剥がれたり、塗膜がひび割れたりしてしまいます。
腐食
木材は、湿気や雨水が原因で腐食してしまいます
膨脹や収縮を繰り返して発生した、塗膜の剥がれやひび割れの部分から雨水が侵入して木部が濡れると、木材腐朽菌が繁殖します。腐朽菌が木材を栄養にして分解しながら水分を生み出します。
また、紫外線などのダメージを繰り返し受けることも、腐食につながります。
症状が進行すると住まいが内部から腐ってしまい、場所によってはシロアリの原因にもなってしまうので注意が必要です!
木部に使用する塗料
ここまでのご説明で、木部のメンテナンス(塗装)の必要性についてご理解いただけたかと思います。
では、そんな木部にはどんな塗料を塗るのか?
ここでは、木部に使用される塗料の種類についてご説明します!
1.浸透タイプの塗料
木材に使用される塗料は大きく2つに分かれ、1つは木材に塗料が浸みこんで内側から保護してくれるタイプの塗料です。
木部の表面に塗膜が出来ない為、木材のそのままの質感を活かすことができます。
また、古い塗膜に重ね塗りすることができるため、作業しやすいというメリットもあります。
ですが、浸透タイプの塗料は木部の表面に塗膜が出来ない為、塗膜を作る塗料と比べると、耐久性が低くメンテナンスの頻度に注意が必要になります。
2.造膜タイプの塗料
もう一つの種類が、木部の表面に塗膜を作るタイプの塗料です。
浸透タイプの塗料とは違い、木材の中に浸透していかず、表面に塗膜を作る為、耐水性・耐久性に優れています。
ですが、木目を隠す仕上がりとなり、木材の質感は失われてしまいます。
また、塗膜の剥がれやひび割れが起こりやすいといったデメリットもあります。
オススメの塗料
実際にはどんな塗料があるのか?
オススメの塗料をご紹介いたします!
キシラデコール
発売以来50年以上の実績を持つ木材保護塗料
大阪ガスケミカル社
(画像引用:キシラデコール公式HP)
「売上No.1の木材保護塗料」として知名度が高く、その高い性能から様々な公共施設や文化財まで実績があります。
おすすめポイント①木目を生かした自然な仕上がり
浸透タイプの塗料、「キシラデコール」は、有効成分が内側に浸みこむため、木目や模様など木材の風合いを損なうことなく楽しむことができます。
おすすめポイント②色持ちの良い優れた耐久性
木材の劣化の原因となる紫外線や雨風などに強い耐候性顔料の効果で、鮮明な色が長持ちし長期間木材を保護します。
また、塗膜を作らず木の通気性を保つため、木の呼吸を妨げないので塗膜のフクレ、ワレがおこりません。
おすすめポイント③優れた機能性
木材の内部から防腐、防カビ、防虫効果を発揮し、微生物や害虫などから木材を守ります。
おすすめポイント④抜群の作業性
ハケ捌きが良く塗りムラになりにくいので、仕上げが簡単です。
また、塗膜を作らないため、塗り替えの際もごみやほこりを落とすだけで上塗りができ、メンテナンス性も優れています。
ガードラック アクア
数少ない水系木材保護塗料の先駆け的存在の水系木材保護塗料
和信化学工業株式会社
(画像引用:ガードラック アクア公式HP)
エナメル調仕上げ(半造膜タイプ)の水系木材保護塗料で、抜群の耐候性と10数年の実績を誇っています。
おすすめポイント①高い耐候性
ガードラックアクアは造膜タイプの塗料で塗膜を形成しますが、木の呼吸を一切妨げず、防虫・防腐・防カビ効果 や撥水性が有効に発揮するよう木材保護着色塗料として、バランスの整った設計がされているので優れた耐候性を長期間持続します。
おすすめポイント②高い持続性と安全性
防腐・防虫・防カビの薬剤成分を独自技術によるマイクロカプセルに包み込み、徐々に放出することで機能性が長く発揮されます。
また、薬剤成分がマイクロカプセルに包まれているので、お子様の手が触れるような場所にも安全にお使いいただくことができます。
おすすめポイント③リフォーム適性
優れた着色力と隠ぺい性があるのでリフォーム塗装に最適です。
おすすめポイント④工期短縮が可能
1回塗り仕様となっているため、工期短縮が可能です。
※素材や仕上がり感など目的によって2回塗りも可能です。
木部塗装についての注意点
近年ではDIYをする人が増えており、自分で家具や小物を作ってインテリアを楽しんでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
木部の塗装でも、家具やエクステリアの一部であれば、コストも抑えられて作業を楽しむことも出来ると思います。
ですが、木部の塗装は失敗してしまうと、短期間で塗装がはがれて下地が劣化してしまう可能性のある難易度の高い塗装なのです!
施工不良が起こってから業者に依頼すると下地の修復作業など、その分余計なコストがかかってしまいます。
その為、面積の広い外壁や高い場所、耐久性が必要な場所は特に、自分でするには難しく施工不良を起こしやすい為、実績豊富な信頼できる業者に依頼をしたほうが良いでしょう。
ここでは、木部塗装で注意してほしい大切なポイントをご説明いたします!
1.下地処理「ケレン作業」をしっかり行う
ケレン作業とは、サンドペーパーや電動工具などを使って行い、ほこりやゴミ、古い塗膜などを取り除く作業です。
これは鉄部の塗装の際も行なわれる一番重要なポイントです。
ケレン作業がしっかりと行われていないと、塗料が上手く密着せず、すぐに塗料が剥がれてしまう可能性があります。
塗装前の下地処理は、状態を見ながら丁寧に行わなければなりません。
2.適正な塗料を選ぶ
塗装は基本的に、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りをします。(中塗り・上塗りは同じ塗料)
塗料は木部を保護する重要なポイントです。
下塗り塗料、上塗り塗料とそれぞれさまざまな塗料がありますが、木部の状態や環境、目的に適した塗料を選択しなければなりません。
木部塗装を成功させるためには、専門的な知識や経験が必要となってくるのです。
木部塗装の実際の事例もございますので、よろしければコチラもどうぞ!
塗料について詳しくない、よく分からないといった方も多いと思います。
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