外壁塗装でシーリングの上に塗装する方法と注意点
外壁のシーリングに劣化が見つかったとき、シーリングの上に塗装をする方法があります。
まだあまり知られていない方も多い方法ですが、シーリングの劣化を補強し、外壁塗装を行える便利なやり方だと言えるでしょう。
「本当にシーリングの上から塗装ができるの?」「注意することはあるの?」と疑問を抱かれている方へ。
シーリングの上に塗装をする手順と注意点について解説します。
広島県福山市の外壁塗装、屋根塗装ならイマガワペイントにお任せください。
一級建築士、一級塗装技能士が在籍するイマガワペイントが、今回は「外壁塗装でシーリングの上に塗装する方法と注意点」についてご紹介します。
シーリングの上に塗装する方法について気になっている方は、ぜひ参考にしてください。
また、シーリングの劣化やひび割れについては下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
参照:外壁塗装専門店【イマガワペイント】福山市・笠岡市 -シーリングのひび割れ・落下の補修方法と費用について
シーリングとは?基本的な役割と重要性
シーリングとは、建物の外壁や窓、ドアの周りなど、隙間や接合部に充填される材料のことです。
「コーキング」とも呼ばれており、建物の防水性や気密性を確保するために非常に重要な役割を果たしています。
具体的にシーリングが果たす基本的な役割とその重要性について下記で解説します。
シーリングの役割とは
シーリングの最も重要な役割は、防水性の確保です。
建物の外壁や窓枠の隙間から水が浸入するのを防ぐことで、建物内部への水漏れを防ぎ、構造体や内装の劣化を抑制します。
他にも、気密性が向上することで、冬場に冷気が入り込むのを防ぎます。
暖房効率が上がり、電気代の節約にもつながるのです。
シーリング材の種類と特徴
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シリコン系シーリング材
シリコン系シーリング材は、非常に優れた耐候性と耐久性を持っています。
紫外線や雨風に強く、屋外での使用に最適です。
防水性が高く、特に窓周りや外壁、屋根など、雨水が直接かかる部分に適しています。
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ウレタン系シーリング材
ウレタン系シーリング材は、塗料との相性が良く、上から塗装が可能です。
これにより、シーリング部分と外壁を一体化させ、美観を損なうことなく仕上げることができます。
耐久性も高く、外壁や屋根など幅広い場所で使用されますが、シリコン系に比べると若干耐候性に劣ります。
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アクリル系シーリング材
アクリル系シーリング材は、他のシーリング材に比べて価格が安価で、コストを抑えたい場合に適しています。
ウレタン系同様、塗装が可能で、外観を損なわずに仕上げることができます。
耐久性や耐候性が他のシーリング材に比べて劣るため、長期的な耐久性が求められる場所には不向きです。
外壁塗装とシーリングの関係
外壁塗装の主な役割は、建物の外観を美しく保つことと、外部からのダメージを防ぐことです。
外壁塗装は、紫外線や雨風、温度変化などから建物を保護し、外壁の劣化を防ぐバリアとして機能します。
また、塗装は建物のデザインや色彩を選択できるため、美観を整える重要な手段でもあります。
シーリングの役割は、建物の隙間や接合部を埋めて防水性と気密性を確保することです。
シーリングが適切に機能することで、雨水や湿気が建物内部に侵入するのを防ぎ、カビや腐食、構造の劣化を防ぎます。
シーリングは建物の動きに対応する柔軟性を持っており、温度変化や地震などの影響で建物がわずかに動いても、隙間が生じるのを防ぐ役割があるのです。
どちらが欠けてもいけない役割があり、外壁塗装とシーリングの関わりは蜜なものだと言えます。
シーリングの上に塗装する手順
つづいては、シーリングの上に塗装する手順について解説します。
- 塗装前のシーリングの状態チェック
- 下地処理
- 下塗り
- 中塗り
- 上塗り
- 乾燥
上記のような手順でシーリングの上に塗装を行います。
まずシーリングの状態を確認することが不可欠です。
シーリング材が劣化していると、塗装の密着が悪くなり、後々問題が発生する可能性もあるのでシーリングの状態をチェックしましょう。
つづいて、下地処理を行います。
劣化しているままのシーリングに塗装を行えば、さらに劣化を進めてしまったり、住宅の不備に関係したりすることがあるので注意してください。
適切な処置を行うことで、シーリングを保ちつつ、塗装が行えます。
そして、下塗りを行います。
下塗りは塗料の密着性を高め、仕上がりを均一にするために重要な工程です。
シーリング材の上も丁寧に塗布します。
次に、中塗りを行います。
この層は塗装の厚みを出し、防水性を高めるための重要なステップです。
シーリング部分もムラなく塗装します。
最後に上塗りを行い、仕上げます。
上塗りは、外壁の美観を保つだけでなく、シーリング材を保護し、紫外線や雨風から建物を守る役割も果たします。
塗装が完了したら、十分な乾燥時間を確保します。
乾燥が不十分だと、塗膜がしっかりと硬化せず、耐久性が低下することがあるので注意しましょう。
最後に確認作業を行い、問題がなければシーリングの上への塗装が完了します。
シーリングの上に塗装する際の注意点
シーリングの上に塗装をする際の注意点について下記で解説します。
適切なシーリング材を選ぶ
シーリング材にはさまざまな種類があり、全てが塗装に適しているわけではありません。
シーリング材の選択を誤ると、塗装がうまく密着せず、剥がれやすくなる可能性があるので注意が必要です。
乾燥時間を確保する
シーリング材が十分に乾燥していない状態で塗装を行うと、塗膜の密着性が悪くなり、剥がれやムラの原因になります。
シーリング材の乾燥時間は材質や気候条件によって異なりますが、一般的には24〜48時間程度の乾燥時間が必要です。
また、天候によっても乾燥時間が変わるので、工事中の天候の乱れにも注意しましょう。
重ね塗りのタイミング
塗装工程では、重ね塗りを行うことが一般的ですが、適切なタイミングで行わないと、塗膜がしっかりと密着せず、剥がれやすくなります。
下塗り、中塗り、上塗りの間には、十分な乾燥時間を取ることが重要です。
適切な乾燥時間を確保しましょう。
また、外壁塗装におけるシーリング(コーキング)の役割については下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
参照:外壁塗装専門店【イマガワペイント】福山市・笠岡市 -外壁塗装におけるシーリング(コーキング)の役割
まとめ
今回は、外壁塗装でシーリングの上に塗装する方法と注意点について詳しく解説しました。
外壁塗装でシーリングの上に塗装するときは、適切な素材を選び、乾燥時間を守ることが重要です。
また、重ね塗りを行う際は、塗膜がしっかりと乾いてから行いましょう。
施工不良がないように作業することで、満足の行く外壁塗装が行えるはずです。
広島県福山市・岡山県笠岡市で屋根外壁塗装をご検討中の方は、
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