外壁屋根塗装の工程と期間について
外壁屋根塗装では足場をかけるために音の出る作業があったり、使用する塗料によってはにおいが気になる場合もあります。
普段通りの生活とはいかない期間となってしまうことから外壁屋根塗装を悩まれる方もいるかと思います。
広島県福山市の外壁塗装、屋根塗装ならイマガワペイントにお任せください。
一級建築士、一級塗装技能士が在籍するイマガワペイントが、今回「外壁屋根塗装の工程と期間」についてご紹介します。
外壁屋根塗装ではどのような作業を行い、作業に必要な期間について解説しているので、工事をいつ行うかの段取りの参考にしてみてください。
外壁屋根塗装にかかる日数
外壁塗装のみを行う場合は、一般的な30坪前後の2階建て住宅の場合で7~10日間程度、屋根も同時に塗装を行う場合には10~14日程度かかります。
外壁屋根塗装は、季節や天候によって期間は変わってきます。
雨や水分が当たると塗料が流れてしまったり、不具合の原因となるため雨の日や湿気などで外壁屋根が濡れている場合には塗装をすることができません。
そのため梅雨の時期や雨の日が続くと1カ月以上かかることもあります。
一方で一般的な塗装仕様であれば、7日以内に工事を完了することは作業工程上難しいため、あまりに早く塗装が終わるようであれば必要な工程が省かれているなど手を抜いている可能性があります。
外壁屋根塗装の各工程と期間
それでは作業工程ごとにどのようなことが行われるのか以下で解説します。
① 近隣への挨拶・工事準備
外壁屋根塗装工事には、塗料の飛散し家や車を汚してしまったり塗料のにおい、足場の組み立て時の騒音などが原因で、ご近所さんとのトラブルに発展するケースが多々あります。
そのため、ご近所さんとのトラブルを未然に防ぐためにも事前の挨拶回りは非常に重要です。
ほとんどの場合、依頼した塗装業者が代わりに挨拶を行いますが、しっかりと挨拶まわりから対応してくれる業者か確認をお勧めします。
② 仮設足場設置・飛散防止シート張り
広い面積の外壁屋根を塗装する上で効率よく安全に作業するために足場の設置が塗装工事には必要になります。
また、足場に養生シート(飛散防止ネット)を張ることで、高圧洗浄中や塗装中に洗浄水や塗料が周囲に飛散するのを防いでくれます。
足場の設置と飛散防止ネット張りは、基本的に1日で終わります。
③ 高圧洗浄
塗装工事を行う前に外壁や屋根に付着している汚れや藻・苔の他、劣化して弱くなった塗膜を高圧洗浄機を用いて落としていきます。
付着物が残っていると新しい塗料の密着性を損なうことになり、劣化した塗膜は外壁材や屋根材との密着が弱くなっているため、その上から塗装しても一緒に剥離してしまう場合もあります。
このような不具合が起きないように高圧洗浄を行いますが、作業は半日から1日かかります。
洗浄後は1~2日乾燥する時間を空けますが、夏場や乾燥しやすい天候の場合は、24時間以内に塗装可能な状態になります。
④ 下地処理・養生
下地処理は、塗装前の下処理・下準備です。
高圧洗浄で処理しきれなかった剥がれそうな劣化した塗膜を処理したり、ひび割れ(クラック)を埋める作業を行います。
その他、サイデイングボードやALCの場合には、外壁材同士を繋ぐシーリング(コーキング)の打ち替え・増し打ちを行います。
外壁や屋根の種類、状態によって作業内容が異なりますが劣化が進んでいる場合には数日かかることもあります。
シーリングの打ち替えを行う場合は、作業に2日以上かかるパターンが多いです。
養生は、玄関ドアやサッシ、給湯器など塗装しない部分に塗料が付着しないように、マスキングテープやビニールシートなどで覆って保護します。
塗装しない部分に塗料がつくのを防ぐための必要な工程です。
⑤ 塗装作業
上記の工程を経て主となる塗装作業となりますが、基本的に下塗り・中塗り・上塗りの3工程に分かれて行われます。
それぞれ基本的に1日ずつ作業を行っていき、計3日はかかります。
この過程で雨が降る場合には、作業が中断されます。
下塗り
下塗りは、中塗り・上塗りで使われる塗料と下地との間の接着剤的な役割を果たします。
中塗り・上塗りとは異なる塗料が使われ、シーラーやフィラー、プライマーと種類があり下地の種類や状態によって使い分けされます。
経年劣化の具合や塗装面の状態によっては、塗料の吸い込みが激しいため、下塗りを2回以上行う場合もあります。
中塗り・上塗り
中塗り用と上塗り用で塗料が別の場合がありますが、一般的には同じ塗料(上塗り材)が使われます。
下塗り・中塗り・上塗りそれぞれの過程で、塗料の乾燥時間を守ることが重要です。
乾燥時間を短縮すると、塗装後に不具合が発生する原因になるので、しっかりと乾燥させることが必要です。
中には作業を早く終わらせて人件費を削減しようとする業者もいるので、塗料の乾燥をまっているか注意が必要です。
外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの3工程に分かれて行われることが一般的です。
それぞれの過程で、完全に乾ききっていない塗料の上に重ね塗りをしても、塗料本来の性能が発揮されず、
仕上がりがイメージと異なり後々不満が残る可能性が高いです。
⑥ 点検・見直し
業者と一緒に塗装の仕上がりを確かめます。
塗り残しやムラ、その他気になる箇所がないか入念にチェックしましょう。
もし何か気になる箇所があったらその場で手直ししてもらいます。
⑦ 足場解体・清掃
すべての工程が終わったら、足場、シートを解体します。
最後に建物周囲のゴミの清掃や整地などを行い、完了となります。
基本的には1日あればすべて終わります。
以上が外壁・屋根塗装工事の一連の流れになります。
工事後の不具合が発生しないようにするためにはどれも大切な作業なので省略することはできません。
特に仕上がりに直接影響しないという理由で、足場や高圧洗浄、下地補修などの手間を省略すると、
その後の塗装工事の品質に目に見えない部分で悪影響を及ぼします。
あまりにも短い工期の場合には、手抜き工事の可能性があるので注意が必要です。
外壁塗装の日数が延びる場合
外壁・屋根塗装工事の一般的な工期の目安は10~14日ですが、工程が変動する場合もあります。
工程が変動する要因には、主に以下のようなものがあります。
経年劣化が激しく補修に時間がかかる場合
建物が大きく塗る面積が多い場合や、建物形状で施工のしやすさ、仕様(シーリングの有無等)によって、大きく工期が異なる場合もあります。
また経年劣化が著しい場合には、下地補修や下塗りに手間がかかるため、工期が長くなることがあります。
雨や台風などで塗料が乾かない場合
外壁・屋根塗装は屋外での作業になるため、雨天の場合には作業することができません。
また塗装工事では塗装面の乾燥が重要なので、一度雨で濡れてしまうと乾燥するまで次の工程に進めません。
このように悪天候のため工期が延びてしまうことがあります。
乾燥に時間がかかる塗料を使用した場合
塗料の性能を十分に発揮させるためには、工程ごとに塗料を十分に乾燥させてから次の塗料を塗ることが大切です。
塗料にはそれぞれの塗料メーカーから適切な乾燥時間が定められていて、気温や湿度により異なります。
塗料により異なりますが、塗料の乾燥時間は、23℃前後では2時間~7日以内とメーカーが定めています。
冬などの日照時間が短い場合
冬は日照時間が短いため、1日の作業時間が夏場と比べて短くなります。
同じ工事内容、同じ条件でも冬は工期が1~2日長くなることもあります。
降雪のある地域では冬場の施工はほぼ難しいですが、一般的な地域であれば冬を必ずしも避ける必要はありません。
以上のことが原因で工期が変動しますが、工期が変動した場合に、追加費用が発生することはありません。
しかし、既存の状態が悪い場合や特殊要因がある場合などは、後から追加費用が発生することはなくても、当初の見積もり金額は割高になります。
まとめ
今回は、外壁屋根塗装の工程と期間について解説してきました。
外壁と屋根を同時に塗り替えを行う場合には、10~14日程度期間がかかります。
しかし、この日数はスムーズに工事が進んだ場合のため悪天候が続いたり、建物の状態が悪い場合にはさらに日数がかかることもあります。
また、使用する塗料や仕様によっても変動するため最低でも10~14日かかると想定しておくことをお勧めします。
細かな工程や日数は塗装業者との事前の打ち合わせで確認するようにしましょう。
逆にあまりに早い工程の場合は、手抜きの可能性があるため注意が必要です。
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