外壁屋根塗装における高圧洗浄の重要性について
外壁・屋根塗装で足場をかけて最初に行うのが、洗浄機を用いた高圧洗浄です。
工事の見積もりを取られた方の中には、建物を洗うだけでこれだけ費用がかかるのかと思われた方もいるかもしれません。
広島県福山市の外壁塗装、屋根塗装ならイマガワペイントにお任せください。
一級建築士、一級塗装技能士が在籍するイマガワペイントが、今回「外壁屋根塗装における高圧洗浄の重要性」についてご紹介します。
なぜ高圧洗浄を行うのかだけでなく費用の相場についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
外壁屋根塗装に高圧洗浄が必要な理由
外壁屋根塗装に高圧洗浄が必要な理由は、「塗料本来の耐久性を発揮させるため」です。
外壁や屋根の表面には、粉塵や排気ガスなどの油分を含んだ汚れの他、苔や藻などが付着しています。
このような付着物は塗料との密着の相性が悪いため、洗い流さずに塗装を行うと塗膜が剥がれるなどの不具合が発生する可能性が高くなります。
また、外壁や屋根の表面には塗膜などの仕上材が施工されていますが、紫外線や雨水の影響を受けて劣化していきます。
劣化すると塗膜は、チョーキングやひび割れ、浮きといった症状が発生し付着力が低下していきます。
このような劣化症状が発生している状態で塗装をしても、新しい塗膜はうまく外壁に密着しません。
新しく塗装する塗膜と、既存の外壁との密着性を高めるためには、外壁に生じている汚れや弱った既存の塗膜を高圧洗浄で落としていきます。
一般的なシリコン塗料を用いて外壁塗装をすると、耐用年数は10年といわれていますが、高圧洗浄を省略して工事をした場合はそれより早く耐用年数を迎えてしまう可能性が高くなります。
なぜ高圧洗浄でないといけない?
高圧洗浄機を用いられる前はワイヤーブラシなどの人力で外壁や屋根の洗浄が行われていました。
しかし、建物をまるごと一棟工事する外壁塗装で、表面の苔・藻をワイヤーブラシを使って綺麗に除去・洗浄する場合、それだけでもかなりの労力と時間がかかります。
チョーキングの粉は取り除きづらく、また仕上げがザラザラしている外壁を洗浄する場合は、ブラシの毛が切れるだけで汚れが落ちないこともあります。
この事から工事の効率や職人の手間・人件費削減が高圧洗浄でないとより多大な費用と時間がかかってしまうため、高圧洗浄機を使用して洗浄を行います
高圧洗浄なら、手間がかかる手ブラシでの作業、水圧を利用することにより短縮することができ、また危険な屋根のキワなど高い箇所を脚立無しで洗浄することも可能です。
一方で高圧洗浄の威力は強力のため、高圧洗浄機の種類と設定する水圧次第では、外壁材への傷みや破損をさせてしまう危険性があります。
外壁や屋根の状態や環境によっては、ブラシやスポンジを使った洗浄方法を行う場合があります。
そのような状態でない限り数十年に一度の塗装工事においては、外壁の汚れを確実に取り除くために、ブラシやスポンジではなく威力の強い高圧洗浄機が必要です。
高圧洗浄の方法
汚れの状態によって高圧洗浄には種類があります。
ここからは、高圧洗浄の3つの洗浄方式についてそれぞれ解説をします。
ストレート噴射
1つ目は、ストレート噴射と呼ばれるごく一般的な洗浄方法となります。
噴射する水が扇状やまっすぐ噴射されるタイプのもので、一般的な壁面などによく使用されます。
適用水量が毎分12L以上の高圧洗浄機を使い、強力な水圧で汚れを落としていきます。
基本的には外壁専用の噴射ノズルとなっています。
トルネード噴射
高圧洗浄は外壁だけでなく、屋根も同時に行います。
このトルネード噴射タイプは、基本的に屋根に使用しますが、状況に応じて外壁にも使用します。
トルネードタイプはストレートタイプのものより強力に水圧を出すことになりますので、外壁の状態によっては壁面そのものを傷つけてしまう可能性があります。
外壁に使用する際は、水圧を調整しながら壁面の状態に合わせて使用します。
特徴としてはストレートタイプに比べて水の飛散防止ができ、屋根に使用する場合は一番上の作業になりますので、近隣の家に水が飛び散らないように注意しなくてはいけません。
そのようなことを避けるためにもトルネード噴射により水の飛散する範囲を抑えて洗浄を行うことができます。
バイオ洗浄
バイオ洗浄は、壁面や洗浄する箇所に洗浄剤を塗布して少し時間を置いたあと、洗浄する方法です。
外壁は経年劣化とともにカビや藻で壁面が黒色や緑色などに変色してしまいます。
通常の高圧洗浄でも汚れは水圧で落とすことはできるのですが、まれに根の部分までカビや藻がこびりついているケースもあります。
そのような場合はバイオ洗浄にてカビや藻を落とす必要性が出てきます。
サッシ周りにできる雨だれや、水田に面している壁面などにはかカビや藻が多く発生してしまいますので、カビや藻が多く発生してしまっている場合はバイオ洗浄にてクリーニングしましょう。
外壁の高圧洗浄にかかる費用
高圧洗浄にかかる費用は、基本的には貸し出しの水道費用と業者の施工費用の2つです。
項目 | 期間 | 種類 | 費用 |
水道代 | 半日から1日 | 高圧・バイオ洗浄 | 1,200~2,000円 |
施工代 | 半日から1日 | 高圧洗浄 | 100~300円/㎡ |
バイオ洗浄 | 450~850円/㎡ |
外壁の高圧洗浄にかかる費用の水道代は依頼主負担です。
自宅にある水道を業者に貸し出すことが一般的で、水を業者に持ってきてもらった場合は運搬費などでかえって高額になってしまいます。
水道代はお住いの地域によって異なるのですが、一般的に約1200円~2000円が高圧洗浄の水道費としてかかると想定してください。
高圧洗浄機は1分間におよそ12~15リットルの水の使用量となります。
洗浄は外壁の汚れ具合によって作業時間が異なり、1日~半日で作業することになりますが、1日使用してもだいたい2000円と考えて大丈夫です。
外壁の高圧洗浄の際は、作業をしてもらうための費用も必要です。
業者は専用の高圧洗浄機を持っていますので壁面や屋根のクリーニングに高い効果を出すことができます。
作業は外壁や屋根の汚れ具合によりますが半日~1日で作業は終えることができます。
基本的な費用の相場は、通常の高圧洗浄の場合は1㎡あたり約100円~300円。
バイオ洗浄を行う場合は洗浄剤が必要になりますので1㎡あたり450円~850円となります。
一般的な30坪の家で算出すると、費用はおよそ18000円~50000円となるのが一般的な相場です。
費用についてはしっかりと見積もりを確認し、計算式が適正に出されているかどうかを確認しましょう。
外壁の高圧洗浄の主な工程
外壁の高圧洗浄をする主な工程は基本的には、足場組み立て後の汚水の飛散防止シートの設置→洗浄用の水の確保、洗浄機の準備→高圧洗浄となります。
それぞれの手順についてここから詳しく解説をします。
手順① 水の飛散防止シートの設置
外壁の高圧洗浄をおこなった場合、壁面についた汚れを水で洗い流します。
その際に汚水が足場の外に飛んでしまい近隣の家に飛散しないように注意しなくてはなりません。
そのようなことにならないよう飛散防止シートを足場まわりに張り、汚水が飛び散るのを防ぎます。
手順②洗浄用の水、洗浄機の準備
外壁の高圧洗浄のための水を準備します。
基本的には依頼主の水道を借りて業者が大きなタンクを持参してその中に水をためていきます。
洗浄作業は大量の水を高圧で噴射するため、タンクにためずに作業をおこなうことができません。
洗浄機の準備もし、ホースなどを家の周りに設置していきます。
手順③高圧洗浄
飛散防止シート、水、洗浄機の準備が整ったら外壁の高圧洗浄に入っていきます。
基本的に洗浄中に水が滴り汚水が流れて壁面を汚さないように屋根から洗浄をおこない、その後壁面の洗浄をします。
徐々に上から下へ汚水を流していき、最後に駐車場などのコケや汚れを落として完了となります。
高圧洗浄は半日から~1日で終了し、完了後はしっかりと外壁を乾燥させます。
乾燥までしっかりとできていないと壁面が濡れた状態のままになってしまいますので、基本的には1日乾燥時間を設ける必要があります。
外壁の高圧洗浄の注意点
外壁の高圧洗浄を業者に依頼する際は、近隣の方に事前にあいさつをしましょう。
外壁の高圧洗浄をする際は、業者にしっかりと近隣へのあいさつをしてもらうようにしましょう。
高圧洗浄をおこなった場合は、前述の通り洗浄水が飛散する可能性があります。
近隣に車が止まっている場合や、洗濯物を干している場合は、思わぬトラブルの原因になってしまうことがあります。
高圧洗浄をおこなっている最中も、洗浄機に騒音などが発生します。
しっかりと事前に了解を得て近所の方にご迷惑にならないように気を付けましょう。
まとめ
今回は外壁屋根塗装における高圧洗浄の重要性について解説してきました。
塗り替え後の塗膜が長期的に綺麗な状態を保つためにはしっかりと高圧洗浄を行った上で、塗装をする必要があります。
高圧洗浄にも種類があり価格も変わってきますので、特徴を理解した上でご自宅に適切な方法と費用なのかを検討することが大切です。
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