【外壁塗装】ガルバリウム 鋼板の塗料選びのポイント

ガルバリウム鋼板を使用した住宅にお住まいの方は「外壁塗装をするときにどの塗料を選べばいいの?」と悩まれているのではないでしょうか。
ガルバリウム鋼板は、近年流行りの外壁塗装材です。
ガルバリウム鋼板が外壁材として有能であることは、証明されています。
そんなガルバリウム鋼板のその後のメンテナンス方法について、知らないという方は意外と多くいます。
広島県福山市の外壁塗装、屋根塗装ならイマガワペイントにお任せください。
一級建築士、一級塗装技能士が在籍するイマガワペイントが、今回は「【外壁塗装】ガルバリウム 鋼板の塗料選びのポイント」についてご紹介します。
外壁塗装についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
また、ガルバリウム鋼板は塗装が必要ない?外壁塗装不要な外壁材のメリットについては下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
参照:外壁塗装専門店【イマガワペイント】福山市・笠岡市-ガルバリウム鋼板は塗装が必要ない?外壁塗装不要な外壁材のメリット
ガルバリウム鋼板に最適な塗料選びの基本
ガルバリウム鋼板は、アルミ・亜鉛・シリコンから成る合金メッキ鋼板で、耐久性と耐食性に優れていますが、万能というわけではありません。
特に外壁として使用する場合、紫外線・雨風・温度変化の影響を受けやすく、表面の保護状態が劣化すると性能が低下します。そのため、素材特性を理解したうえで塗料を選ぶことが重要です。
相性の悪い塗料を使うと密着不良が起こりやすく、早期剥離を招くこともあります。適切な塗料選択は、美観を保つだけでなく、建物全体の寿命を延ばすためにも欠かせません。
ガルバリウム鋼板の特徴とは
ガルバリウム鋼板は、軽量で錆に強く、耐用年数が長いことから近年多くの住宅で採用されています。
アルミと亜鉛の特性を併せ持つため、スチールよりも高い防錆性能を発揮します。
また加工性にも優れており、住宅のデザイン性を損なわず施工できる点も魅力です。一方で、表面が非常に滑らかであるため塗料が密着しにくいという特性があります。
そのため、通常の金属塗料では不十分で、ガルバリウム鋼板に適した下塗り材(プライマー)と上塗り塗料の組み合わせが必要となります。特徴を正しく理解しておくことが、適切なメンテナンスにつながります。
塗料選びが重要となる理由
ガルバリウム鋼板の外壁はサビに強いとはいえ、経年とともに表面の保護膜が徐々に弱まり、紫外線や雨水の影響を受けやすくなります。
特に色あせやチョーキングが進むと防水性が低下し、最終的にはサビの発生につながることもあります。そこで重要なのが、素材に合った適切な塗料と下塗り材の選択です。専用プライマーを使わずに塗装を行うと、塗膜が密着せず短期間で剥がれてしまう可能性があります。
また耐候性の高い塗料を使用することで、メンテナンスサイクルを延ばし、長期的なコスト削減にもつながります。塗料選びは、美観だけでなく耐久性と費用面に大きく影響する重要な工程です。
劣化症状が出た際のリスク
ガルバリウム鋼板の劣化を放置すると、チョーキング、色あせ、表面の細かな傷から雨水が侵入し、防食層が失われていきます。
防食性能が低下すると、鋼板内部にサビが進行し、膨れや剥離といった重大な劣化を引き起こします。特にサビが目視で確認できる段階になると、塗装だけでは補修が難しく、張り替えや部分交換が必要になるケースもあります。
また、劣化が進むと建物の断熱性や気密性も低下し、生活環境にも悪影響が及びます。早期の点検と適切な塗装メンテナンスを行うことで、建物の寿命を大幅に延ばすことが可能です。
ガルバリウム鋼板に相性の良い塗料の種類

ガルバリウム鋼板に使用する塗料は、素材特有の滑らかな表面にしっかり密着し、長期間の耐久性を確保できるものを選ぶ必要があります。
代表的な選択肢として、シリコン塗料・フッ素塗料・遮熱塗料などが挙げられます。これらは耐候性が高く、金属外壁との相性が良いとされています。
また、ガルバリウム鋼板は通常の金属とは異なる性質を持つため、上塗り塗料だけでなく専用の下塗り材(プライマー)選びも重要なポイントです。密着性の高いプライマーを使用することで、剥がれにくい塗膜を形成でき、素材の美観と性能を長期間保つことができます。
フッ素塗料の特徴とメリット
フッ素塗料は、一般的な塗料の中でも特に耐候性・耐久性に優れた高性能な塗料です。
強い紫外線にも変色しにくく、撥水性や防汚性も高いため、美観を長く維持できます。ガルバリウム鋼板は金属外壁の中でも耐久性が高い素材ですが、そのメリットを最大限に引き出すには、フッ素塗料のような高耐久な塗料が適しています。
また、メンテナンスサイクルが長くなることで、長期的なコスト削減にもつながります。
初期費用はやや高めですが、耐用年数が長いためトータルでのコストパフォーマンスは非常に優れた選択肢といえます。
シリコン塗料が選ばれる理由
シリコン塗料は、価格と耐久性のバランスが非常に良いことから、多くの住宅で採用されている定番塗料です。
ガルバリウム鋼板との相性も良く、適切なプライマーと組み合わせることで高い密着性を発揮します。耐候性や防汚性も十分で、外壁をしっかり保護しつつ比較的手頃な費用で施工できる点が大きな魅力です。
また、カラーバリエーションが豊富なため、住宅のイメージに合わせた幅広いデザインが可能です。コストを抑えながらも長期間性能を維持したい方にとって、シリコン塗料は最もバランスの取れた選択肢といえます。
遮熱塗料を選ぶ際のポイント
遮熱塗料は、太陽光の熱を反射して外壁表面の温度上昇を抑えることを目的とした塗料です。
ガルバリウム鋼板は金属特性により熱を吸収しやすいため、夏場の室内温度上昇を軽減したい場合に非常に効果的です。
ただし、遮熱塗料を選ぶ際には、塗料の反射率や耐候性の高さ、ガルバリウム鋼板への密着性が確保できるかを確認することが重要です。
また、遮熱効果は色味によっても大きく変わるため、明るめの色の方が効果が高い傾向があります。断熱効果と合わせて、快適性と省エネ性を向上させるための選択として注目されています。
期待できる遮熱効果
遮熱塗料を使用すると、太陽光に含まれる赤外線を反射することで金属外壁の表面温度を抑え、室内温度の上昇を軽減する効果が期待できます。
特に夏場、強い日差しを受ける南面・西面では外壁温度が大きく上昇しますが、遮熱塗料を使用することで表面温度が数十度低下するケースもあります。
その結果、冷房費の削減につながり、省エネ効果も期待できます。ただし、遮熱効果は塗料の性能だけでなく外壁の色によっても左右されます。明るい色ほど効果が高く、濃色の場合は効果が弱まるため、目的に応じた色選びも重要です。
カラー選びで注意すべき点
ガルバリウム鋼板の塗装では、色選びによって外観の印象はもちろん、遮熱性能や劣化の進行度合いにも影響が出ます。
濃い色はスタイリッシュで人気がありますが、紫外線を吸収しやすく色あせやチョーキングが目立ちやすい傾向があります。
一方、明るい色は遮熱効果が高く、劣化も目立ちにくいためメンテナンス性に優れています。また、周囲の街並みや屋根の色との調和も大切で、全体のバランスによって家の印象が大きく変わります。
カラーシミュレーションを活用し、日当たりの影響や経年での変化も考慮しながら選ぶことで、後悔のない色決定につながります。
ガルバリウム鋼板におすすめの色

つづいては、ガルバリウム鋼板の塗装でおすすめの色について解説します。
ブラック
ガルバリウム鋼板と相性の良いおすすめカラーは、ブラックです。重厚感があり、おしゃれなイメージを演出できるのがブラックです。
どんな外観にも似合う色と言っても過言ではありません。ガルバリウム鋼板を使用している住宅では、無難なカラーです。
その為、外観によく馴染み、イメージ通りの塗装に仕上がります。
シルバー
つづいてのおすすめはシルバーです。スタイリッシュなイメージにしつつ、明るさのある色合いが特徴なのがシルバーカラーです。
明るい外観にしたいという方には人気のカラーです。
清潔感もあり、幅広い層の方に人気があるガルバリウム鋼板外壁の定番色だと言えるでしょう。
ブルー(青)
ガルバリウム鋼板の塗装色では、ブルーも人気です。ガルバリウム鋼板の外壁では、ブラックやシルバーが主流となっています。
「ガルバリウム鋼板でも個性を出したい」「他の住宅とは違うイメージにしたい」という方はブルーを選ばれている傾向にあります。
ブルーは、スタイリッシュさと個性を兼ね備えたおしゃれ感を演出できます。
ベージュ
実は、ベージュもおすすめのカラーのひとつです。上記では、白はおすすめしないカラーとしてお伝えしました。
しかし、白っぽさの残るベージュは、汚れが目立ちにくく、明るい雰囲気もだせるのでおすすめです。
和モダンな住宅やナチュラルなお家にもよく映えるので、お家の外観に明るさを取り入れたいという方は、ベージュを選びましょう。
ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法

ガルバリウム鋼板の塗装後のメンテナンス方法について気になる方も多いと思います。
下記では、ガルバリウム鋼板の塗装後のメンテナンス方法について解説します。
外壁の汚れを定期的に洗い流す
ガルバリウム鋼板は、塗装不要な外壁材と言われるほど長く持ちます。しかし、ただ放置していいわけではありません。
定期的な住宅のメンテナンスは必要です。
その一つとして外壁の洗浄があります。ホースの水などで外壁を洗い流すことで、日々の小さな汚れが落とせます。
汚れが付着したまま放置することで劣化が進行します。ガルバリウム鋼板は、雨水などでも汚れが落とせる有能な外壁材ですが、頻繁に雨が降るわけでもありませんよね。
その代替策として、外壁に水をかけて汚れを落とすというメンテナンスを行いましょう。しっかりとメンテナンスを行えば、より長く持つ外壁を維持できます。
錆や傷をチェックする
つづいてのメンテナンスのポイントは、錆びや傷をチェックすることです。どんなに丈夫と言われる外壁材でも、錆びや傷があれば、たちまち劣化することも珍しくありません。
錆や傷がないかを小まめにチェックすることで、劣化のきっかけに気づけるはずです。錆や傷を見つけた時は、その都度修復作業を行いましょう。修復すれば、これからも長く持つ外壁となります。
必要時には塗り替えを行う
必要な時には塗り替えも検討しましょう。長い耐用年数のある、ガルバリウム鋼板にとっても随時塗り替えは必要です。
やるべき時期に塗り替えを行うことで、傷みを最小限に抑えられます。上記のように、傷や錆びに加え、塗装剥がれなども塗り替えが必要なサインです。
塗り替えが必要な時期に、しっかりと塗装を行えば、長く持つ住宅を維持できます。
ガルバリウム鋼板の基礎知識について詳しく知りたいという方は下記の記事で解説しています。
ガルバリウム鋼板の塗装費用や方法などを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
参照:外壁塗装専門店【イマガワペイント】福山市・笠岡市 -ガルバリウム鋼板屋根を塗装するための基礎知識
まとめ

今回は、【外壁塗装】ガルバリウム 鋼板の塗料選びのポイントについて解説しました。
ガルバリウム鋼板は、塗料や色に注意することで、より満足できる外壁塗装が実現します。
塗装後のメンテナンス方法もしっかりとチェックして、長く持つ外壁を維持しましょう。
広島県福山市・岡山県笠岡市で屋根外壁塗装をご検討中の方は、
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