外壁塗料の種類と選び方について
外壁工事を考えているとその塗料の多さに驚かされたという方も多いはずです。
「外壁の塗料はどんな種類があるの?」「特徴や選び方を知りたい」という疑問についてお答えします。
広島県福山市の外壁塗装、屋根塗装ならイマガワペイントにお任せください。
一級建築士、一級塗装技能士が在籍するイマガワペイントが、今回「外壁塗料の種類と選び方」についてご紹介します。
塗料には多くの種類があり、さまざまな特性をもっています。
どのように塗料を選び、外壁塗装をすればいいのかも解説していますので是非参考にしてください。
外壁塗料の種類と特徴
外壁塗料には様々な種類、機能性をもった塗料があります。
アクリルやウレタン、シリコン、フッ素、無機などの塗料などの種類から材質は成分など、大きく分けて12種類の塗料があります。
では下記で12種類の塗料について解説します。
ラジカル制御型塗料
まず、ラジカル制御型塗料についてですが、こちらは塗膜である「ラジカル」という成分を抑える効果をもつ塗料です。
ラジカルは塗料を劣化させてしまう因子のことを指します。
ラジカルを抑えることにより塗料の劣化を押さえ、耐久年数を伸ばすことが可能です。
また、外壁の劣化の要因となる「チョーキング現象」を抑制させる効果もあり、外壁塗料の中でも人気の商品です。
フッ素塗料
蛍石を材料としたフッ素樹脂を配合した塗料がフッ素塗料です。
優れた耐久性がある為、一般の住宅や大型の建物施設などにも使用されています。
難点は高価な塗料であることです。
シリコン塗料
シリコン塗料はコストパフォーマンスの良さと耐久年数を兼ね備えた塗料です。
シリコン塗料は知名度も高く、商品のラインナップも多い塗料です。
シリコン塗料は耐久性が高く、600℃前後でも耐えられる商品も存在し、天候や湿度による劣化を抑える効果があります。
汚れにくさや、光沢、ツヤがあることもシリコン塗料が人気の理由です。
しかし、高価な分耐久性でカバーされるので、塗り変えの頻度が少なく、ライフサイクルでのコストカットに繋がります。
ウレタン塗料
ウレタン塗料は、アクリルポリオール樹脂を材料としており、仕上がりや耐久性に優れています。
ウレタン塗料は工事費用も比較的に安く、人気の高い塗料です。
また、昔からある塗料であり、業者も使い慣れています。
ウレタン塗料の種類も多く、使用したい色も見つかりやすい点もメリットと言えます。
デメリットとしては、他の塗料と比べ紫外線の影響を受けやすく、耐久性が低いという点です。
無機塗料
セラミックやケイ素などの無機物を主成分とした塗料が、無機塗料です。
塗料の中でも高い耐候性をもつのが無機塗料です。
無機は紫外線に強く、変化が起こりにくいので、15年以上の耐候性を実現できます。
カビや苔の発生も抑えられます。
デメリットとしては、他の塗料より価格が高いことやひび割れのしやすさがあります。
アクリル塗料
アクリル塗料は、主成分がアクリル樹脂です。
比較的安価な商品が多く費用面を樹脂される方に人気です。
また、カラーバリエーションが豊富にあり、各種メーカーから様々な商品が販売されています。
使いやすい塗料なので、近年DIYなどでも使用されています。
紫外線には弱く、数年で塗膜や光沢が失われてしまう場合もあります。
また、塗膜が固く、ひび割れも起きやすい点がデメリットです。
遮熱・断熱塗料
暑さに強い塗料が、遮熱・断熱塗料です。
耐用年数が長いことが特徴の塗料です。
断熱塗料は、暑さと寒さ両方に耐えることができます。
一方で、遮熱塗料は暑さのみの対策が取られている塗料です。
ピュアアクリル塗料
ピュアアクリル塗料とは、アステックペイントというオーストラリアのメーカーが製造している塗料です。
アクリル塗料の不純物を可能なかぎり取り除いた塗料です。
ピュアアクリル塗料の耐久年数は15年程と言われています。
高い防水性とフッ素同様の耐久性が人気の商品です。
デメリットとしては、汚れやすく、膨れが起きる点と扱う業者が少ないという点です。
ナノテクノロジー塗料
ナノテクノロジーを活用した塗料です。
原子や分子のスケールを制御する技術を塗料に活用することで、様々なメリットを生み出しています。
メリットは、汚れや色褪せ、燃えにくいという特徴の他にも、シックハウス症候群になりにくく、カビや藻を寄せ付けず、速乾性があるという点です。
耐久年数は12年ほどです。
光触媒塗料
光を利用して化学反応を促し、物質を変化させる塗料です。
その性質を利用することで、太陽光と壁面の化学反応で汚れを分解したり洗い流したりすることができます。
耐久性はトップクラスであり、15年から20年ほど持つと言われています。
しかし、施工が難しく専門的な知識を要する為、扱う業者が限られています。
雨や光が当たらない場所では効果を発揮できません。
含浸塗料
浸み込ませるタイプの塗料が含浸塗料です。
木材に浸み込ませることで、自然な風合いに仕上がり、無垢の木の呼吸を妨ぎません。
また、メンテナンスのしやすさがあり人気です。
浸すタイプの塗料の為、塗膜ができません。
その為、耐久年数は短く、3年ほどです。
漆系塗料
高級感溢れる塗料は漆系塗料です。
日本の伝統を活かしたデザイン性があります。
漆塗りのような仕上がりとなり、耐久性や耐熱性、耐油性が高い商品です。
デメリットは独特の臭いがすることです。
外壁塗料の選び方とは?
外壁塗料の選び方について解説します。
耐久年数と相場から考える
まずは、耐久年数と相場について考えるべきです。
どれくらい持つのか、その後のメンテナンス方法、塗り替えの周期などを計算した上で選びましょう。
好みの塗料にしても、耐久年数が短ければ、その分費用がかさみます。
トータルコストが高くなることもあるので注意しましょう。
相場を参考にすれば、だいたいの予算も検討がつくはずです。
平均的な予算を念頭に置き、塗料を選ぶことで満足のいく外壁塗装を行えます。
シェア数から考えるとシリコン塗料
無難な選択をしたいのであれば、シリコン塗料です。
スタンダードな塗料と言っても過言ではないのがシリコン塗料です。
建築塗料市場においてシェア数の80%を占めるのがシリコン塗料。
とくにこだわりの塗料がないのであれば、シリコンを選ぶことで失敗するということはありません。
遮熱性や防水性も考える
塗料を選ぶ時に参考にしていただきたいのが、遮熱性と防水性です。
建物の劣化の要因となるのが紫外線と雨水です。
しっかりと遮熱性と防水性をカバーしてくれる塗料を選ぶことで、今後のコストカットに繋がります。
臭いが気になるなら水溶性塗料
塗装工事の際の臭いが気になるようならば、水溶性塗料を選びましょう。
水溶性の塗料は油性塗料に比べ、断然臭いが少ないことがあげられます。
ご近所への臭いの心配も軽減されます。
また、水溶性塗料は取り扱いが簡単であり、室内でも使用できるほど、安全なものです。
塗料の性能を考える
塗料の性能を重視して考えましょう。
ご自宅に必要な性能は何なのかで選ぶべきです。
どれだけ高性能の塗料でも、「必要のない」と思うものもあるはずです。
必要なものだけをリストアップして選ぶことで、ベストな塗料を見つけられます。
まとめ
今回は、外壁塗料の種類と選び方について解説しました。
塗料には様々な種類があり、耐久性や防水性、耐久年数などによって費用が変わってきます。
ご自宅の外壁塗装には何が必要かを選ぶべきです。
必要な性能や予算、耐久年数などから、より良い塗料を見つけましょう。
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