【遮熱塗料は効果なし?】失敗しない選び方と比較ポイント・後悔しないための全知識

「遮熱塗料を塗ったのに、全然効果を感じない…」そんな疑問や不満を抱えていませんか?実は、遮熱塗料は使い方や選び方を間違えると、期待外れに終わることも少なくありません。この記事では、効果が出ない理由や選定ミスを防ぐポイントをわかりやすく解説します。続きを読めば、後悔しない塗料選びができるようになります。
広島県福山市の外壁塗装、屋根塗装ならイマガワペイントにお任せください。
一級建築士、一級塗装技能士が在籍するイマガワペイントが、今回は「【遮熱塗料は効果なし?】失敗しない選び方と比較ポイント・後悔しないための全知識」についてご紹介します。
外壁塗装について気になる方は、ぜひ参考にしてください。
また、外壁塗装で気をつけるべきポイントについて気になる方は下記の記事で詳しく解説していますので、チェックしてみてください。
遮熱塗料効果なしと感じるのはなぜ?
遮熱塗料は温度を何度下げるのか
遮熱塗料を塗ることで、屋根や外壁の表面温度は10〜20℃ほど下がると言われています。室内の温度も2〜3℃程度下がるケースが多く、特に日差しが強い地域では体感温度の変化を感じやすいです。
これは、塗料に含まれる特殊な顔料が太陽光の赤外線を反射し、表面の熱吸収を抑える仕組みになっているためです。ただし、建物の構造や屋根材、塗装面積によって効果は変わります。
たとえば断熱材がしっかり入っている家では効果が薄れたり、逆に天井が薄い構造では室温への影響が大きく出ることもあります。明確に◯度下がると断言するのは難しいものの、適切に施工されれば冷房効率が上がり、電気代の節約にもつながる実感は得られるでしょう。
遮熱塗料は何年くらい持つのか
遮熱塗料の耐用年数は、製品の種類やグレードによって異なりますが、おおむね10〜15年が目安とされています。一般的なシリコン系塗料よりもやや高機能な製品が多く、フッ素系や無機系の遮熱塗料であれば20年近く持つものもあります。
耐久性の高さは、屋外での紫外線や雨風の影響に強く設計されているためですが、やはり施工の品質によって大きな差が出てしまう点には注意が必要です。加えて、効果を長く維持するためには、定期的な点検やメンテナンスも欠かせません。
仮に10年以上もつ塗料でも、放置したままだと性能が落ちてしまうことがあります。長期間にわたって効果を実感したい方は、アフターケアがしっかりしている業者に依頼することも重要なポイントになります。
遮熱塗装は劣化するのか
遮熱塗装も時間の経過とともに、少しずつ劣化していきます。これは、紫外線や風雨にさらされ続ける外壁・屋根の宿命ともいえるでしょう。塗膜が薄くなってきたり、ひび割れや色褪せが見られるようになると、遮熱効果も徐々に低下していきます。
また、塗料に含まれる遮熱成分そのものが劣化することで、熱を反射する力が弱くなってしまうケースもあります。ただし、劣化のスピードは製品の質や塗装の技術、気候条件によって大きく変わります。
たとえば、直射日光の強い地域や風の強い沿岸部では劣化が早まる傾向があります。こうしたリスクを最小限にするには、耐候性に優れた塗料を選ぶこと、そして定期的な点検と必要に応じた再塗装を行うことが大切です。
遮熱塗料効果なし?比較と選定の落とし穴
遮熱塗料の効果を比較するポイント
遮熱塗料を選ぶ際は、単に「遮熱」と書かれているからといって安心するのではなく、いくつかの比較ポイントを押さえることが大切です。まず注目したいのが日射反射率です。これは、太陽光をどれだけ反射できるかを数値で示すもので、数値が高いほど効果が期待できます。
また、近赤外線領域の反射性能も重要で、これが高いと夏の屋根の温度上昇を抑えやすくなります。さらに、塗料の色によっても性能が変わるため、同じ塗料でも白系と黒系では効果に差が出ます。
加えて、塗料の種類(アクリル・シリコン・フッ素など)による耐久性や価格も考慮したいところです。比較する際は、カタログ値だけでなく、施工実績や口コミ評価なども含めて総合的に判断するのが賢明です。
「最強」と言われる遮熱塗料の実力とは
「最強」と称される遮熱塗料には、単に日射を反射するだけでなく、耐久性や防汚性などさまざまな性能が備わっています。たとえば、無機系塗料や高機能フッ素塗料の中には、20年近く遮熱効果を維持できる製品もあります。
こうした塗料は、赤外線反射性能が非常に高く、炎天下でも屋根の表面温度を大幅に下げることができます。さらに、カビや藻がつきにくいよう処理されている製品もあり、美観の維持にもつながります。
ただし、性能が高い分、価格帯も比較的高めになる傾向があるため、建物の構造やライフプランに合った選択が必要です。「最強=万人向け」ではありません。必要な性能を過不足なく満たしてくれるかどうかが、本当に「強い塗料」かどうかの見極めポイントです。
遮熱塗料が向かないケースとは
すべての建物に遮熱塗料が向いているわけではありません。まず、寒冷地や冬の寒さが厳しい地域では、遮熱性能が逆にデメリットになることがあります。太陽の熱を反射してしまうため、冬場に屋内が暖まりにくくなるのです。
また、断熱性能がすでに高い住宅に塗っても、体感的な変化が少なく、費用対効果が見合わない場合もあります。さらに、通気性が必要な古民家や木造建築では、塗膜が湿気を閉じ込めてしまい、建物に悪影響を与えるリスクもあります。
遮熱塗料はあくまで補助的な対策であり、建物の構造や居住環境、ライフスタイルに合っていなければ、期待する効果を得られないどころか、トラブルの原因になることもあるため注意が必要です。
遮熱塗料効果なしを招く注意点
遮熱塗料は冬に寒くなるって本当?
遮熱塗料は太陽の熱を反射する性質を持つため、冬場に「室内が暖まりにくくなるのでは」と心配されることがあります。たしかに、屋根や外壁からの熱吸収が抑えられるため、日差しの恩恵を受けにくくなる側面は否めません。
ただし、実際のところ、その影響は住宅の構造や断熱材の有無によって大きく変わります。しっかりと断熱対策がされている家であれば、冬の快適さが大きく損なわれることは少ないでしょう。
逆に、断熱性が低い建物では、遮熱塗料の影響をやや強く感じるかもしれません。夏の暑さ対策には非常に効果的ですが、冬の住環境も重視したい方は、断熱材との併用や方角を意識した塗り分けなど、工夫して使うことがポイントになります。
遮熱シートは逆効果になる場合もある?
遮熱シートは簡易的な暑さ対策として手軽に使えるアイテムですが、使用方法を誤ると逆効果になるケースもあります。本来は太陽光を反射して熱の侵入を抑えるものですが、窓の内側に貼ってしまうと、太陽の熱がガラスを通った後にシートで反射され、室内に熱がこもる原因になることがあります。
また、風通しが悪い環境で使うと熱気がこもり、かえって室温が上がることもあるため注意が必要です。さらに、遮光性が高い製品を選ぶと、部屋が暗くなりすぎるなど生活面での影響も出てきます。
正しく使えば効果を感じやすいものですが、施工位置や素材の特性を理解せずに使用すると、期待していた快適さとは逆の結果になることもあるのです。
断熱塗料との違いも知っておこう
遮熱塗料と断熱塗料は、似たような目的で使われることが多いですが、仕組みや効果にははっきりとした違いがあります。遮熱塗料は太陽光、特に赤外線を反射して屋根や外壁の表面温度を下げるのが主な役割です。一方、断熱塗料は内部に熱を伝えにくくする素材を使い、室内と外気の熱移動を抑える働きがあります。
つまり、遮熱は「外からの熱を入れない」、断熱は「内外の熱の移動を減らす」と考えると分かりやすいでしょう。夏場の暑さ対策にはどちらも有効ですが、冬の寒さにも対応したい場合は断熱塗料の方が効果的です。
どちらを選ぶべきかは、居住地域の気候や建物の構造によって変わるため、目的に合った選定が大切です。
遮熱塗料効果なし?メーカー別の実態とは
日本ペイントの遮熱塗料は効果があるか
日本ペイントの遮熱塗料は、国内大手メーカーの技術力を活かした製品として多くの実績があります。特に「サーモアイ」シリーズは、赤外線を反射する専用の下塗りと上塗りを組み合わせることで、屋根表面の温度をしっかり抑える構造が特徴です。実際の施工事例でも、屋根表面の温度が15℃以上下がったという報告もあり、暑さ対策としての効果は十分に期待できます。
また、遮熱効果だけでなく、耐久性や色持ち、防カビ性などの総合的な性能面でも評価されています。初めて遮熱塗料を検討する方にとっては、知名度のあるメーカーで安心感があり、サポート体制もしっかりしている点が選ばれる理由の一つです。費用とのバランスを見ながら選ぶ価値は十分にある製品だといえるでしょう。
遮熱塗料の価格と性能の関係
遮熱塗料の価格は、塗料のグレードや機能性によって大きく異なります。一般的に、アクリル系は安価ですが耐久年数が短く、シリコン系やフッ素系、無機系になるほど価格が上がる傾向にあります。その一方で、性能面では高価格帯の塗料ほど耐久性や遮熱効果が優れている場合が多く、長い目で見ればメンテナンス費用の節約につながる可能性があります。
また、遮熱塗料は通常の塗料に比べて1.2~1.5倍程度の価格差があるため、初期費用だけを見ると高く感じるかもしれません。ただ、冷房効率の向上による光熱費削減や、建材の劣化防止など副次的なメリットも含めて判断することが重要です。
価格と性能のバランスを見極めるためには、複数の製品を比較し、自分の住環境に合った選択をすることが求められます。
遮熱塗料効果なしを避けるためにできること
施工業者の技術力も重要な判断基準
遮熱塗料の性能を最大限に発揮させるには、塗料そのものの質だけでなく、施工業者の技術力も非常に大きな影響を与えます。いくら高機能な塗料を選んでも、下地処理が不十分だったり、塗布の厚みが均一でなかったりすれば、本来の遮熱効果は期待できません。
また、遮熱塗料には専用の下塗り材が必要な製品もあり、そうした知識を持たない業者が施工すると、すぐに剥がれや劣化の原因になることもあります。経験豊富な業者であれば、建物の構造や環境に合わせて適切な施工方法を選んでくれるため、仕上がりの質も安定しやすいです。
業者を選ぶ際は、過去の施工実績や資格の有無、事前説明の丁寧さなどをしっかり確認し、「誰に頼むか」という視点でも慎重に判断することが重要です。
遮熱塗料選びで失敗しないためのチェックポイント
遮熱塗料を選ぶときには、見た目や価格だけに目を向けるのではなく、いくつかのチェックポイントを押さえることが成功の鍵になります。まず確認したいのは「日射反射率」や「近赤外線反射率」などの数値データです。
これにより、どの程度の遮熱効果が期待できるかを客観的に判断できます。また、「耐用年数」や「対応する下地素材」も見落とせないポイントです。製品によっては特定の屋根材に適さないものもあるため、建物との相性も重要になります。
さらに、塗料メーカーの信頼性やアフターサポート体制も選定の決め手になります。複数の製品を比較する際は、施工業者からの提案内容や保証期間も含めて、総合的にチェックすることで失敗のリスクを減らすことができます。
まとめ
遮熱塗料は、うまく選び、正しく施工すれば夏の暑さ対策に大きな効果を発揮しますが、建物や地域に合っていなければ「効果なし」と感じてしまう可能性もあります。大切なのは、製品の性能だけでなく、価格や耐久性、施工業者の技術などを含めて総合的に判断することです。
情報を鵜呑みにせず、比較や検討を丁寧に行うことで、自分に最適な選択が見えてきます。遮熱塗料は「塗ればすべて解決」ではありませんが、正しく使えば快適な住環境をつくる強い味方になります。
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