【外壁塗装DIYで失敗？】よくある落とし穴とプロが教える対処法｜広島県福山市の外壁塗装店【イマガワペイント】| 外壁塗装、屋根塗装、防水工事他、住まいの塗り替えならお任せください！

【外壁塗装DIYで失敗？】よくある落とし穴とプロが教える対処法

外壁塗装をDIYで挑戦したい方、または既に失敗してしまった方へ。この記事では、よくある失敗事例とそのリスク、成功のためのポイントやプロに任せるべきケースを網羅的に解説しています。大切な住まいを守るため、DIYの判断が本当に正しいのかを見極める手助けとなります。

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一級建築士、一級塗装技能士が在籍するイマガワペイントが、今回は「【外壁塗装DIYで失敗？】よくある落とし穴とプロが教える対処法」についてご紹介します。

外壁塗装について気になる方は、ぜひ参考にしてください。

また、外壁塗装で気をつけるべきポイントについて気になる方は下記の記事で詳しく解説していますので、チェックしてみてください。

参照：外壁塗装はなぜ必要？放置すると起こる劣化のリスクとは

外壁塗装をDIYで行う人が増えている背景

費用を抑えたいというニーズの高まり

外壁塗装は一般的に数十万円から100万円を超えることもある大きな出費です。特に築10年以上の住宅では、定期的な塗装が必要とされています。最近では物価や住宅ローンの負担が上がっている背景もあり、「できるだけ出費を抑えたい」「自分でできる部分は自分で」と考える人が増加傾向にあります。こうした経済的な理由が、外壁塗装をDIYで行おうとする人を後押ししています。

また、ホームセンターやオンラインショップの充実により、一般消費者であっても比較的安価に塗料や道具一式を手に入れやすくなったことで、DIYへのハードルが下がったことも一因です。

インターネットや動画の普及による情報アクセスの容易さ

YouTubeやブログサイトなど、近年はDIYに関する情報が爆発的に増えており、「やり方を検索すれば誰でも始められる」という環境が整っています。特に動画配信サービスでは、塗装方法だけでなく、道具の使い方、注意点、費用の比較まで視覚的に学べるため、初心者でも「自分にもできそう」と感じやすくなっています。

実際に「外壁塗装 DIY」「塗料 比較」「下地処理 方法」などの関連キーワードの検索ボリュームは年々上昇しており、多くの人がまずは自分で情報収集を行うという流れが根付いてきていることがうかがえます。

DIYブームと自己満足の達成感

住宅リノベーションやインテリア改装などがテレビ番組やSNSで取り上げられるようになったことで、「自分で家を手入れする楽しさ・達成感」への関心が高まり、外壁塗装にまでチャレンジしてみようとする人も少なくありません。

特に最近の傾向としては、コロナ禍による在宅時間の増加から、自宅の手入れやメンテナンスを自分で行う機会が増え、「どうせなら外観まで自分で手をかけたい」と考える人が増えています。

このように、経済的理由・情報の取得のしやすさ・ライフスタイルの変化といった複合的な要素が、外壁塗装をDIYで行う人の増加を後押ししています。しかし同時に、正しい知識と準備がなければ大きなトラブルにつながることもあるため、その背景を正しく理解しておくことが重要です。

外壁塗装DIYでよくある失敗例

塗料選びのミス

外壁材に合っていない塗料を使用

外壁塗装で最も基本となるのが外壁材に適した塗料の選定です。モルタル、サイディング、ALC（軽量気泡コンクリート）などはそれぞれに適した塗料が存在します。たとえば、モルタルには透湿性が高い塗料、サイディングには弾性のある塗料が推奨されます。これを無視してしまうと、密着性が低下し短期間で剥離やひび割れが発生する恐れがあります。

耐候性や防水性の不足

DIYユーザーがコストを優先し、安価な塗料を選んでしまう例も多くあります。しかし耐候性・防水性に優れた塗料でなければ、紫外線や雨などの自然環境にさらされたときに、すぐに色あせたり、雨漏りを引き起こす原因になります。特に日本は四季があり気候変動も大きいため、塗料の質は非常に重要です。

下地処理の不十分さ

高圧洗浄やクラック補修を怠るケース

多くのDIY施工で見落とされがちなのが、下地処理の徹底です。旧塗膜や汚れが残ったまま塗装を行えば、どんなに高品質な塗料を使ってもすぐに剥がれてしまいます。特に表面に微細なクラック（ひび割れ）がある場合は、シーリング材や補修材でしっかりと埋めておく必要があります。

汚れやカビの除去不足

コケ・カビ・埃などの微細な汚れが外壁に付着していると、塗料がうまく定着しません。高圧洗浄を省略するなどして十分な洗浄を行わない結果、数ヶ月で塗膜が浮く・剥がれるといった失敗に繋がります。特に北側の日当たりが悪い面や、風通しの悪い場所は要注意です。

塗装のムラ・垂れ

ローラーやハケの使い方が不慣れ

DIY初心者によく見られるのが、塗装におけるムラや垂れといった仕上がりの粗さです。塗料を均等に塗布するには熟練の技術と経験が必要で、ローラーの動かし方や塗料の含ませ方を誤るとムラだらけの仕上がりになります。重ね塗りのときも下層が乾いていないと、きれいな発色が得られません。

乾燥時間を守らない

多くの塗料には、下塗り・中塗り・上塗りそれぞれに適切な乾燥時間が指定されています。これを無視してしまうと塗膜が形成されず、耐久性が大幅に低下する原因になります。DIYではスケジュールの都合から一気に作業を進めがちですが、適切な間隔をあけて作業を進める必要があります。

気温・湿度など天候の不適切な選択

梅雨や夏場の極端な温度条件での施工

外壁塗装には気温15〜30℃、湿度85％未満が理想的な条件とされています。気温が低すぎると塗料の乾燥が遅れ、高すぎると乾燥が早すぎてムラの原因になります。また、梅雨時期や雨が降る日は湿気により塗膜が白濁したり、密着力が低下しやすく、塗装の耐久性が損なわれる結果に繋がります。

以下の表は塗装に適した気象条件の目安です。

高所作業中の安全管理の甘さ

足場を組まない、または不安定なはしごを使用

DIYで最も危険なのが高所作業です。多くのケースで足場を組まず、はしごや脚立で作業を行おうとしますが、これは非常に危険です。不安定な状態での塗装作業はバランスを崩しやすく、墜落事故のリスクが高まります。プロは必ず安全な足場を設置して作業しています。

落下や転倒による事故

高所作業中の怪我は命に関わる場合もあります。ヘルメット、ハーネス、安全靴の着用は最低限の装備です。これを怠ると、事故による大怪我や後遺症を引き起こしかねません。さらに、労災保険に加入していないDIY作業では、治療費も全額自己負担になる点にも注意が必要です。

外壁塗装DIYで失敗した際のリスク

住宅の劣化を早めてしまう可能性

DIYによる外壁塗装で最大のリスクは、適切な施工がされないことによって建物の耐久性が著しく低下する点です。 とくに、下地処理が不十分だった場合には、塗料がしっかりと密着せず、わずか数年で塗膜の剥がれ・膨れ・ひび割れといった症状が現れることがあります。 これにより、断熱性・防水性が低下し、外壁内部まで雨水が侵入しやすくなってしまい、木材の腐食、カビ、シロアリ被害などの深刻な構造問題に発展する可能性も否定できません。

長期的に見れば、DIYの費用を節約したつもりが、かえって大掛かりな補修リフォーム費用を招くという、本末転倒な結果を招く恐れもあります。

結局は業者への依頼が必要となり二度手間に

DIY塗装に失敗した場合、最終的には専門業者へ再塗装の依頼をすることになりやすいという点も見過ごせません。 中途半端な塗装の状態を一度剥離してから再施工する必要があるため、通常の塗替えよりも手間がかかり、結果として施工費用が高騰するリスクもあります。

また、「DIYで塗ったことにより保証対象外」となるケースもあり、業者によっては追加工事を断られる場合さえあります。 つまり、二度手間になった上に、当初の目的であったコスト削減が全く果たせなくなる恐れがあるのです。

近隣トラブルの発生

外壁塗装は屋外作業であり、近隣住民の生活環境にも少なからず影響を与えるため、DIYによって近隣トラブルが発生する可能性も高くなります。 プロ業者であれば、飛散防止ネットの設置や作業時間の配慮、事前のあいさつなどを徹底しますが、DIYではこれらが疎かになるケースが多いです。 以下に、典型的な近隣トラブルの種類を整理します。

このように、技術面だけでなくコミュニケーション面でのトラブルも大きなリスクとなります。 地域社会との良好な関係性を保つためにも、自己判断での作業ではなく、必要に応じて自治会や管理組合に相談することが推奨されます。

外壁塗装DIYを成功させるためのポイント

事前の計画とスケジューリング

作業日数・天候・必要な道具の確認

外壁塗装のDIYを成功させるには、事前の綿密な計画とスケジューリングが欠かせません。外壁の状態に合わせた作業工程を組み、必要な日数や適した天候を確認することが大切です。特に雨天や強風の日は作業に不向きであり、乾燥しやすい晴天日が複数続くタイミングを選ぶ必要があります。

また、作業前には以下の要素を準備・確認しておくことがポイントです。

正しい塗料の選定と知識習得

アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素の違い

塗料は耐久性や機能性が異なるため、外壁材や施工目的に合わせた選定が必要です。安易な価格優先での選定は失敗の元です。以下のような塗料種別ごとの特徴を理解したうえで、最適なものを選びましょう。

さらに、屋根と外壁で塗料を使い分ける必要があるなど、塗料の物理的特性や使用適正にも注意が必要です。事前にメーカーの仕様書や専門サイトから情報を集め、正しい知識を得てから施工に臨みましょう。

下地処理の丁寧な実施

外壁塗装で何よりも重要なのが下地処理の丁寧さです。表面だけに塗料をのせても、下地が汚れていたり劣化していれば、すぐに剥がれや浮きが生じてしまいます。以下のステップを漏らさず行うことが成功の鍵です。

• 高圧洗浄機で汚れ・藻・カビ・ホコリを除去
• ヒビ割れ部分へのシーリング補修
• 錆びた鉄部のケレン作業（削り落とし）
• 旧塗膜のはがれや浮きの除去

下地処理を怠ると、見た目は綺麗でも1年以内に剥離や色あせが起こることもあるため、外見よりも内側の処理に時間と手間をかける余裕を持ちましょう。

高所作業における安全対策

足場の設置を検討する

DIYといえども、高所作業では万一の事故防止のために足場の設置を検討するべきです。不安定な脚立や長梯子では、作業中にバランスを崩した際の事故リスクが極めて高く、重大なケガにつながる危険があります。

実際に足場は専門業者へ依頼するケースが多く費用はかかりますが、作業の効率や安全性を確保するための重要な投資といえます。

ヘルメット・滑り止め具の着用

高所での塗装作業には、安全装備の徹底が不可欠です。特に以下のような装備は最低限揃えておきましょう。

• ヘルメット（落下物や転倒時に備える）
• 耐滑性のある作業靴
• 滑り止め付きの軍手
• 安全帯（ハーネスなど）

また、必ず二人以上で作業を行い、可能であれば周囲に見守りを立てるなど、自分と家族の命を守る意識を持って取り組みましょう。

プロに任せるべきケースとは

外壁全体や屋根も含む大規模な塗装

外壁塗装をDIYで検討している方の中には、家全体の外壁や屋根の塗り替えを計画されている方もいるかもしれません。しかし、建物全体の塗装を素人が単独で行うのは極めて難易度が高く、失敗のリスクが大きいため、プロへの依頼を強く推奨します。

特に屋根の塗装には高所作業が必要なうえ、急勾配など足場の悪い場所での施工が求められるため、足場の設置、安全装備、風雨などの気象変化への対応力が問われます。仮に足場を組んだとしても、その設置作業自体に専門知識と技術が必要です。

また、大規模な塗装では使用する塗料の量や道具、乾燥時間の管理、作業日数などが大きくなるため、DIYではコストを抑えるどころか途中で断念し、結果的にプロの手直しが必要になるケースが後を絶ちません。

劣化が進んでいる兆候が見られる場合

外壁を見てひび割れ（クラック）、チョーキング（白い粉の発生）、コケやカビの繁殖、塗膜のはがれなどが広範囲に見られる場合、それは単純な塗装以上の下地補修が必要な状態であり、DIYの範疇を超えた劣化症状です。

このような劣化症状が放置されると、建物内部への雨水の侵入、断熱性・防音性の低下、さらには構造的なダメージに繋がるおそれがあります。これらを見極め、適切な処置を施すためには建物の劣化診断と補修技術を兼ね備えたプロに任せるのが安全です。

特にモルタル外壁やALC外壁の場合は内部の構造体などに水分が浸入すると、腐食・膨張・剥離の原因となるため、表面だけの塗装では根本的な解決にならない可能性があります。

外壁塗装に不安がある、時間が取れないと感じる場合

外壁塗装に対して「自信がない」「時間を確保できない」「道具や塗料の準備が大変そう」と感じる場合、それは十分プロに任せるべきサインです。DIY塗装は思っている以上に体力と集中力を必要とし、また気候や天候によってスケジュールが大きく左右されるため、時間的に余裕がない人にとっては大きな負担となります。

また、住宅の外壁は「見栄え」に関わるだけでなく、家の寿命を左右する保護膜のような役割を担っています。塗装に失敗した結果、数年以内に再塗装を余儀なくされるケースも多く、時間的・経済的にも無駄が発生します。

以下のような条件にひとつでも心当たりがあれば、ぜひ業者に相談することを検討してみてください。

このように、条件や状況によってはDIYでの外壁塗装が「節約」ではなく「高くつく選択」になってしまうリスクも存在します。判断に迷った場合には、複数の業者に見積もりをとって比較し、予算や施工内容に納得がいくかどうかを確認するのも有効な手段です。

外壁塗装で失敗しないための業者選びのポイント

地域密着型の優良業者を選ぶ

外壁塗装は、気候や周囲環境によって施工方法や使用する塗料の適正が異なるため、地域密着型でその土地の気候条件を熟知した業者を選ぶことが極めて重要です。たとえば、積雪地域や梅雨が長い地域では、下地処理や塗料の乾燥工程に特別な配慮が必要となることがあります。地域で長年実績を積んでいる業者であれば、過去の施工物件や口コミを地域住民から直接聞ける点でも安心です。

複数社から見積もりを取る

外壁塗装工事では、施工範囲・塗料の種類・下地処理の有無などで見積もり金額が大きく変わってくるため、必ず複数の業者（最低でも2〜3社）から相見積もりを取ることが大切です。これにより、価格の妥当性やサービス内容の比較ができ、過大請求や不必要な工事を防ぐことができます。

以下は相見積もり時に注目すべき主なポイントをまとめた表です。

施工実績や口コミの確認

施工技術のある業者かどうかを見極めるには、過去の実績や実際に工事を依頼したユーザーの口コミを確認することが効果的です。公式サイトに掲載されている施工例だけでなく、Googleマップやホームプロ、ヌリカエなどの第三者口コミサイトも参考にしましょう。また、実際の施工現場を見せてもらえたり、近隣での施工事例を紹介してもらえる業者であれば、信頼度も高いと言えます。

保証・アフターサービスの有無

外壁塗装後のトラブルや不具合が生じた際に備えて、保証制度やアフターサービスの内容は必ず確認すべきポイントです。塗料の種類や施工方法にもよりますが、通常は5年〜10年程度の保証が一般的です。また、口頭だけではなく、書面で保証内容を明記してくれる業者を選びましょう。不具合の対応スピードや定期点検の有無も業者選びの重要な判断基準です。

以下に、保証とアフター対応の違いを整理します。

業者選びは、安さや広告の見栄えだけで決めるのではなく、総合的な信頼性・施工実績・対応力を見極めることが外壁塗装での失敗回避につながる重要なポイントです。

まとめ

外壁塗装をDIYで行う際は、塗料の選定ミスや下地処理不足、安全対策の欠如など、失敗のリスクが多く潜んでいます。住宅の劣化や近隣トラブルを防ぐためにも、作業内容を正しく理解し、必要に応じて専門業者への依頼を検討することが大切です。成功の鍵は事前準備と正しい知識の習得です。

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