サイディングの反り・浮き症状の正しいメンテナンス方法
今回は、多くの住宅で使用されている、サイディング外壁のメンテナンスについてご紹介します!
サイディングとは、外壁材の一つで、デザイン性が高く種類も豊富なことから、様々な外観スタイルを
実現できるので、現在の新築戸建て住宅での使用率は、80%以上とも言われています。
板状のボードを貼り合わせていくため、モルタルやタイルの外壁に比べて短期間で施工できるのも特徴です。
外壁は、太陽光や風雨にさらされるなどの過酷な環境下にあるため、
どんな素材でも経年による劣化は避けられません。
サイディングの劣化症状には様々なものがあり、劣化の度合いによってメンテナンス方法が異なります。
軽度な劣化であれば、補修もしやすく費用も抑えられますが、
中には放っておくと大規模な修繕につながる緊急性の高い劣化症状がいくつかあります。
その中でも特に注意すべき症状「サイディング外壁の反り・浮き症状」について解説します!
サイディングの反り・浮きの原因は防水効果切れ!
実は、セメントが主成分のサイディングは、軽量で耐火性がある反面、耐水性が低いという弱点があります。
新築時のサイディングは、表面に塗装加工がされているため水を弾く防水効果がありますが、
築年数が経過し、塗装の防水効果が切れてきたり、シーリング材が劣化してきたりすることで、
サイディングが水を吸い込んでしまうようになるのです。
雨が降ると、サイディングが水分を吸収してわずかに膨張し、晴れると乾いて収縮し元に戻ります。
このとき、日光が当たる表面から早く乾いていくため、湿って膨張したままの内側に比べて
縮むのも(元に戻るのも)表面のほうが早いことから、表面側に引っ張る力が働き、サイディングが
反ってしまうというわけです。
こうならないためには、サイディングに劣化症状がないか、定期的に確認することが重要です!
放置すると雨漏りや家全体の劣化につながり危険です!
写真:雨漏りで腐食した柱
外壁の劣化は、築7・8年経過したころから始まると言われ、色褪せ・カビやコケの発生・
手で触ると白い粉のようなものがつくチョーキング・ひび割れ・反り・浮きのように症状が進行します。
つまり、サイディングの反り・浮き症状は、すでに劣化が進んでしまっている危険な状況で、
一度現れた反りや浮きが元に戻ることはありませんので、すぐに対処が必要な緊急性が高いものです。
そのまま放置すると、反り・浮きの部分から建物内に雨水が侵入して雨漏りに直結するだけでなく、
さらに劣化が進むと内部の木材を腐食させてしまうなど、住宅の構造にまで被害を広げてしまいます。
そうなれば、大規模な修繕をする以外に方法がなく、費用も高額になってしまいます。
サイディングの反り・浮きのメンテナンス方法とは?
写真:サイディングの浮き
サイディングが反ったり浮いたりしている場合は、塗装ではメンテナンスできません。
一部分だけのごく軽度な反りの場合、ねじの増し打ちによる補修も考えられますが、
複数個所に症状がみられるなど劣化が進行している場合には張替えをご検討ください。
劣化の進み具合によって、主に3つの補修方法があるのでご紹介します!
1 部分張替え
サイディングを部分的に張替える方法です。
傷んだサイディングを撤去した部分に、新しいものを施工します。
しかし、サイディングはどんどん新しいデザインが登場しており、製品もリニューアルされていくため、
築10年ほど経過した住宅の場合、全く同じサイディングが生産されていないことが多く、
その場合は、似た色やデザインのものを選ぶことになるため、既存のサイディングとの調和が難しくなります。
2 張替え
住宅全体のサイディングをすべて張り替える方法です。
触ると崩れる、壁材自体が押すと動く、ふかふかする、雨漏りしているなどの症状があった場合は、
下地にも劣化が広がっていて、内部が腐食している可能性が高く危険な状態です。
打音検査などの結果、傷みが判明した場合は張替えをおすすめします。
一度外壁を剥がすので、内部の腐食箇所や、断熱材、防水紙などもメンテナンスできますし、
軽量の外壁材を使うことで、耐震性もアップします。
現在のサイディングを剥がして処分する費用はかかりますが、工事後は外観が新築同様に生まれ変わります。
3 カバー工法
現状の外壁材を残したまま、その上から新しい外壁を張る(カバーする)工法です。
新しい外壁材を重ね張りするので、廃材を処分する必要がありません。
廃材処分費がかからないだけでなく、騒音やほこりなども少ないため、住みながら工事が出来ます。
生活環境を変えることなく、工期も短縮できるのが大きなメリットです。
建物にかかる荷重を心配される方もいらっしゃいますが、金属サイディング材は基本的に軽量なので、
かかる負担も小さく済みます。
👉サイディング張替え、カバー工法について詳しくご紹介しています!
どんな住宅の外壁も、経年劣化による様々な不具合が出てきます。
早めに発見し対処することで、不具合を未然に防ぎ、外壁材の機能や性能を発揮させることができます。
外壁の寿命を延ばし、住宅の価値を維持するためにも、定期的な点検・メンテナンスが重要です!
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