知らないと損!雨漏り修理の相場と費用を安く抑える3つのコツ|火災保険の活用法も

ある日突然の雨漏り、「修理費用は一体いくらかかるのか」「高額な請求をされたらどうしよう」と不安に感じていませんか?雨漏り修理の費用は、原因となっている場所や劣化状況によって大きく変動しますが、正しい知識があれば費用を安く抑えることが可能です。この記事では、屋根・外壁・ベランダといった場所別の詳細な費用相場から、費用が高くなるケースの内訳まで徹底解説します。
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一級建築士、一級塗装技能士が在籍するイマガワペイントが、今回は「知らないと損!雨漏り修理の相場と費用を安く抑える3つのコツ|火災保険の活用法も」についてご紹介します。
外壁塗装について気になる方は、ぜひ参考にしてください。
また、外壁塗装で気をつけるべきポイントについて気になる方は下記の記事で詳しく解説していますので、チェックしてみてください。
【場所別】雨漏り修理の費用相場一覧
ここでは、雨漏りが起こりやすい「屋根」「外壁」「ベランダ」「窓」の4つの場所に分け、それぞれの修理費用の相場を詳しく解説します。
提示する費用はあくまで一般的な目安です。正確な金額を知るためには、必ず専門の修理業者に現地調査を依頼し、詳細な見積もりを取得してください。
屋根の雨漏り修理相場
建物の最上部で雨風を直接受ける屋根は、最も雨漏りが発生しやすい箇所です。屋根材の種類によって修理方法と費用が異なるため、ご自宅の屋根の種類を確認しておきましょう。
瓦屋根の修理費用
日本家屋で古くから使われている瓦屋根は、耐久性が高い一方で、瓦のズレや割れ、漆喰の劣化が雨漏りの原因となります。部分的な補修で済むケースが多いですが、下地の防水シートが劣化している場合は大規模な工事が必要です。
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修理内容 |
費用相場 |
備考 |
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瓦のズレ・割れ補修(部分差し替え) |
1枚あたり 5,000円~20,000円 |
足場が不要な軽微な補修の場合 |
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漆喰の詰め直し |
1mあたり 3,000円~7,000円 |
棟(屋根の頂上部)の漆喰補修 |
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棟瓦の取り直し |
1mあたり 8,000円~20,000円 |
下地の貫板(ぬきいた)交換も含む |
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屋根全体の葺き替え |
1㎡あたり 9,000円~25,000円 |
下地からすべて新しくする場合 |
スレート屋根の修理費用
スレート(コロニアル、カラーベスト)は、多くの戸建て住宅で採用されている屋根材です。経年劣化によるひび割れや、屋根の頂上にある棟板金の浮きが雨漏りの主な原因です。
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修理内容 |
費用相場 |
備考 |
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スレートのひび割れ補修 |
1箇所あたり 10,000円~30,000円 |
専用のコーキング材で補修 |
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棟板金の交換 |
1mあたり 5,000円~10,000円 |
台風などの強風で浮きや剥がれが発生しやすい |
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カバー工法(重ね葺き) |
1㎡あたり 7,000円~12,000円 |
既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる工法 |
金属屋根(ガルバリウム鋼板など)の修理費用
ガルバリウム鋼板などの金属屋根は、軽量で耐久性が高いですが、表面の傷から発生するサビや、部材の接合部分のコーキング劣化が雨漏りの原因になります。
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修理内容 |
費用相場 |
備考 |
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コーキングの打ち替え |
1mあたり 700円~1,500円 |
棟やケラバ(屋根の端)などの接合部 |
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サビ部分の補修・塗装 |
1㎡あたり 2,000円~5,000円 |
サビの進行度合いによる |
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カバー工法(重ね葺き) |
1㎡あたり 8,000円~15,000円 |
断熱材一体型の屋根材を選ぶと高くなる |
外壁の雨漏り修理相場
屋根の次に雨漏りの原因となりやすいのが外壁です。外壁材のひび割れや、外壁パネルの継ぎ目を埋めるコーキング(シーリング)の劣化から雨水が浸入します。
ひび割れ(クラック)補修の費用
モルタル壁やコンクリート壁に発生しやすいひび割れは、幅によって補修方法が異なります。軽微なヘアークラックでも放置すると雨漏りの原因になるため、早めの対処が肝心です。
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修理内容 |
費用相場 |
備考 |
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フィラー擦り込み(幅0.3mm未満) |
1箇所あたり 10,000円~30,000円 |
軽微なひび割れ(ヘアークラック) |
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Uカットシーリング工法(幅0.3mm以上) |
1mあたり 2,500円~5,000円 |
ひび割れをカットしてコーキングを充填 |
コーキング打ち替えの費用
サイディング外壁の目地や窓サッシ周りのコーキングは、紫外線などの影響で5年~10年で劣化します。硬化してひび割れると、そこから雨水が浸入します。
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修理内容 |
費用相場 |
備考 |
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コーキング打ち替え |
1mあたり 900円~1,500円 |
既存のコーキングを撤去して新しく充填 |
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コーキング増し打ち |
1mあたり 600円~1,000円 |
既存の上に重ねて充填(耐久性は劣る) |
ベランダ・バルコニーの雨漏り修理相場
ベランダやバルコニーの雨漏りは、床面の防水層の劣化が主な原因です。排水口(ドレン)の詰まりや、笠木の劣化によっても発生します。
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修理内容 |
費用相場 |
備考 |
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トップコートの塗り替え |
1㎡あたり 2,500円~4,000円 |
防水層の保護塗装。5年に1度が目安 |
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ウレタン防水工事 |
1㎡あたり 5,000円~8,000円 |
液体状のウレタン樹脂を塗って防水層を形成 |
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FRP防水工事 |
1㎡あたり 6,000円~9,000円 |
ガラス繊維で強化されたプラスチックによる防水 |
窓・サッシ周りの雨漏り修理相場
窓やサッシ周りからの雨漏りは、外壁との取り合い部分に施工されているコーキングの劣化がほとんどの原因です。壁の内側を伝って階下に被害が及ぶこともあり、注意が必要です。
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修理内容 |
費用相場 |
備考 |
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コーキング打ち替え |
1箇所あたり 20,000円~50,000円 |
m単価ではなく箇所単価になることが多い |
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サッシ交換 |
1箇所あたり 100,000円~300,000円 |
サッシ本体の歪みや破損が原因の場合 |
必見!雨漏り修理の費用を安く抑える3つのコツ
突然の雨漏り。修理費用がいくらかかるか不安になりますよね。雨漏り修理は決して安い買い物ではありませんが、正しい知識を持つことで、費用を賢く抑えることが可能です。ここでは、高額になりがちな修理費用を適正価格に近づけ、負担を軽減するための3つの具体的なコツを詳しく解説します。
コツ1 複数の優良業者から相見積もりを取る
雨漏り修理の費用を抑えるための最も基本的で効果的な方法が、複数の優良業者から相見積もり(あいみつもり)を取得することです。1社だけの見積もりでは、提示された金額が適正なのか、工事内容が適切なのかを判断できません。最低でも3社から見積もりを取り、内容を比較検討しましょう。
相見積もりには、以下のようなメリットがあります。
- 修理費用の適正な相場がわかる
- 業者ごとの修理方法や提案内容を比較できる
- 価格競争が働き、結果的に費用を抑えられる可能性がある
- 悪徳業者の不当に高額な請求や、手抜き工事に繋がりかねない安すぎる見積もりを見抜ける
見積もりを依頼する際は、必ず現地調査をしてもらい、詳細な見積書を作成してもらうことが重要です。見積書を受け取ったら、総額だけでなく、以下の項目を重点的にチェックしてください。
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比較項目 |
チェックするポイント |
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工事内容 |
雨漏りの原因箇所と、それに対する具体的な修理方法が明記されているか。「一式」などの曖昧な表現が多くないか。 |
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単価と数量 |
使用する材料の名前、数量、単価が細かく記載されているか。不明な項目はないか。 |
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諸経費 |
足場代、廃材処分費、運搬費などの内訳が明確になっているか。 |
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保証(アフターフォロー) |
工事後の保証期間や保証内容が書面で示されているか。 |
これらの点を比較し、ただ安いだけでなく、修理内容と費用のバランスが取れた信頼できる業者を選びましょう。
コツ2 火災保険の適用を検討する
「雨漏りに火災保険?」と意外に思われるかもしれませんが、雨漏りの原因が自然災害によるものであれば、火災保険が適用される可能性があります。具体的には、台風による強風で屋根材が破損した場合や、大雪の重みで屋根が損傷した場合などが該当します。
火災保険の多くには、「風災・雹災(ひょうさい)・雪災」といった自然災害による損害を補償する特約が付帯しています。もしご自身の雨漏りが、台風や突風、大雪の後に発生したのであれば、保険が適用できるかもしれません。
ただし、注意点として、建物の経年劣化や施工不良が原因の雨漏りは、原則として火災保険の対象外となります。まずはご自身が加入している保険証券を確認し、補償内容と適用条件をチェックしてみましょう。保険会社や修理業者に相談するのも一つの手です。
コツ3 自治体の補助金や助成金を確認する
お住まいの市区町村によっては、住宅のリフォームに関する補助金や助成金制度を用意している場合があります。「雨漏り修理」そのものを対象とした制度は少ないですが、屋根の葺き替えや外壁塗装など、省エネ性能の向上や耐久性の向上に繋がるリフォームと組み合わせることで、補助金の対象となるケースがあります。
例えば、遮熱性の高い塗料を使った屋根塗装や、断熱材を含む屋根修理などが「省エネリフォーム」として認められることがあります。これらの制度は、自治体によって内容、条件、申請期間、予算が大きく異なります。
まずは「お住まいの自治体名 リフォーム 補助金」といったキーワードで検索したり、役所の担当窓口に問い合わせたりして、利用できる制度がないか確認してみましょう。申請には工事着工前の手続きが必要な場合がほとんどですので、業者と契約する前に調べておくことが重要です。
雨漏り修理で火災保険を活用する方法と注意点
「雨漏りの修理費用は高額になりがち…」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。実は、雨漏りの原因によっては火災保険が適用され、修理費用を大幅に抑えられる可能性があります。しかし、全ての雨漏りが対象となるわけではありません。ここでは、火災保険を賢く活用するための条件や申請方法、そして知っておくべき注意点を詳しく解説します。
火災保険が適用される雨漏りの条件
火災保険が雨漏り修理に適用されるのは、その原因が「風災・雪災・雹(ひょう)災」などの自然災害によるものと認められた場合に限られます。具体的には、以下のようなケースが該当します。
- 風災:台風や竜巻、強風によって屋根瓦が飛んだり、ズレたりして発生した雨漏り。飛来物によって屋根や外壁が破損した場合も含まれます。
- 雪災:大雪の重みで屋根が変形・破損したり、積雪や雪解け水の影響で雨樋が壊れたりして生じた雨漏り。
- 雹災:降ってきた雹(ひょう)が屋根材や外壁、カーポートなどを突き破り、そこから雨漏りが発生したケース。
ポイントは、「突発的かつ偶発的な事故」によって建物に損害が生じたかどうかです。ご自身の火災保険契約にこれらの補償が含まれているか、事前に保険証券を確認しておきましょう。
火災保険が適用されないケースとは
一方で、火災保険の適用対象外となるケースも多く存在します。特に注意が必要なのは、最も雨漏りの原因として多い「経年劣化」です。適用されるケースとされないケースをしっかり理解しておきましょう。
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項目 |
適用される可能性が高いケース |
適用されないケース |
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原因 |
風災、雪災、雹災などの自然災害 |
経年劣化(屋根材の寿命、コーキングのひび割れなど) |
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具体例 |
台風で瓦が飛んだ、大雪で屋根が歪んだ |
長年の雨風で防水シートが劣化した、サビで金属屋根に穴が開いた |
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その他 |
飛来物による破損 |
施工不良や設計ミス、故意による破損、地震・噴火・津波(※地震保険の範囲) |
また、被害発生から3年以上が経過していると、保険法上の時効により請求権が消滅してしまいます。さらに、修理費用が保険契約で定められた「免責金額」を下回る場合も保険金は支払われないため注意が必要です。
火災保険の申請から修理までの流れ
火災保険を申請して修理を行う場合、正しい手順を踏むことが重要です。慌てて業者と契約する前に、以下の流れを必ず確認してください。
- 保険会社へ連絡:まずは契約している保険会社や代理店に連絡し、「自然災害で雨漏りが発生した」旨を伝えます。契約者名、保険証券番号、事故発生日時、被害状況などを伝えましょう。
- 修理業者へ調査と見積もりを依頼:次に、信頼できる修理業者に連絡し、被害状況の調査と修理見積書の作成を依頼します。この際、「火災保険の申請を検討している」と伝え、被害状況がわかる写真の撮影もお願いしましょう。
- 必要書類の提出:保険会社から送られてくる保険金請求書に必要事項を記入し、修理業者が作成した見積書や被害状況の写真などを添えて提出します。
- 保険会社による損害調査(鑑定):提出された書類をもとに、保険会社が損害状況の調査を行います。場合によっては、損害保険鑑定人が現地を訪れて調査することもあります。
- 保険金の決定・支払い:調査結果に基づき、支払われる保険金額が決定されます。承認されると、指定した口座に保険金が振り込まれます。
- 修理業者との契約・工事開始:保険金の支払いが確定してから、正式に修理業者と工事契約を結びます。「保険金が下りるから」と契約を急がせる業者には注意し、必ず保険金額が確定した後に契約を進めましょう。
火災保険の申請には専門的な知識が必要な場合もあります。不明な点があれば、まずは保険会社に相談するか、保険申請のサポート経験が豊富な修理業者にアドバイスを求めると良いでしょう。
まとめ
本記事では、雨漏り修理の費用相場を屋根・外壁・ベランダといった場所別に詳しく解説し、費用を安く抑えるための3つのコツをご紹介しました。
雨漏り修理の費用は、原因となっている箇所や建物の構造、劣化の進行度合いによって大きく変動します。正確な費用を知るためには、専門家による現地調査が不可欠です。修理費用を適正な価格に抑える最も効果的な方法は、複数の優良業者から相見積もりを取り、内容を比較検討することです。
また、台風や強風などの自然災害が原因で雨漏りが発生した場合は、火災保険が適用される可能性があります。自己判断で諦めずに、まずはご加入の保険会社や修理業者に相談してみましょう。お住まいの自治体によっては、リフォームに関する補助金や助成金制度が利用できる場合もあります。
雨漏りは放置すると、建物の構造材を腐食させ、シロアリの発生や健康被害につながる深刻な問題です。被害が拡大する前に、まずは信頼できる専門業者に相談し、建物の状態を正確に診断してもらうことから始めましょう。
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