多彩な塗料でおしゃれな外壁!レンガ調塗装の方法と費用
単色の外壁では物足りない、おしゃれな外壁にしたいという方には「レンガ調」の塗装がお勧めです。
レンガ調の外壁を再現するには幾つか方法があります。
予算や環境によって方法やコストが変わり、それぞれに注意すべき点があります。
今回は外壁をおしゃれな雰囲気にできるレンガ調塗装について解説しています。
ひと味違う外壁塗装をしてみたい方は参考にしてください。
レンガ調塗装の種類
レンガ調の外壁塗装は高い意匠性が最大の特徴です。
色や模様などをうまく活かすことで、ワンランク上のおしゃれな外観を演出できます。
ここからは、レンガ調の外壁塗装にどんな種類があるのかを紹介していきます。
今の外壁の色を活かす
窯業系サイディングボードなどは、元々がデザイン性の高いものが増えてきています。
塗りつぶしてしまうには勿体ないと思われる方は多いです。
サイディングボード自体のレンガ調が気に入っている方は、クリア塗装を行うのがお勧めです。
クリア塗装とは透明な塗料で、外壁の色を変えずに新築のような艶を出すことが可能です。
今の外壁のデザイン性を活かして新築時の光沢感を出したいという方はクリア塗装を検討してみてください。
参考:キクスイロイヤルセレクションのご紹介|おすすめ製品情報|菊水化学工業 (kikusui-chem.co.jp)
新しい二色で塗り替える
現在のサイディングボードに二色の塗料で塗り替えするのも人気の塗装方法です。
外壁の凹凸で色を分けることでレンガ調のデザインを残しつつ、家全体のイメージをガラリと変えられます。
塗料の色を自由に選べるので、好みの色を組み合わせてデザイン性をアップできるのがメリットです。
ただし、通常の外壁塗装よりも費用が高くなる可能性が高いです。
複数の色を用いる
レンガ調の外壁塗装では、多色を用いて多様な模様が可能になります。
複数の色を取り入れることで、外壁に立体感が生まれおしゃれ感をアップできます。
同系色で統一感を出したり、補色でメリハリをつける、といった色のデザイン性を楽しむことも可能です。
数種類の塗料を使うため、他よりも費用がかかる点には注意してください。
模様や色をつける
高級感を出したい場合や今のデザインを一新したい場合は、多彩模様塗料で塗装します。
多彩模様塗料は意匠性に優れており、さまざまな模様や色をつけられるのが特徴です。
一般的な塗料は単色塗りつぶしですが、多彩模様塗料を使えば凹凸デザインや石粒の吹き付けが可能となります。
外壁塗装で外壁をレンガ調にする方法
レンガ調の外壁にする方法にはそれぞれ施工方法が異なり注意点があります。
価格の相場についての解説もしていきます。
今のレンガ調サイディングの模様を活かすクリア塗装
クリア塗装は、今の外壁のデザインを残したまま新築時のような光沢感を出す施工方法です。
現在のデザインを変えたくない方はもちろんですが、コストも比較的安く抑えることができます。
特徴
クリア塗装は、今のデザインや模様を活かしながら艶感のある外壁にできるのが特徴です。
つまり、現状の外壁の状態がそのまま残りますので劣化している箇所そのまま残ってしまいます。
クリア塗料を使用する際は、新築から10年未満の建物かつ外壁に著しい劣化がないことが条件です。
劣化した外壁にクリア塗装をすると、塗料の吸い込みのムラが出てキレイな仕上がりを再現するのは困難にもなります。
クリア塗装も一般的な塗料と同じく、樹脂のグレードによって費用や耐久性が異なります。
クリア塗料にはシリコン・フッ素が一般的です。
30坪の住宅の場合であれば50~90万円程度が相場です。
基本的に下塗りの工程がないため、他の塗料よりも安く抑えられます。
注意点
一度塗り替えを行っている場合は、クリア塗装を行わないようにしましょう。
前回の塗料が色ムラや白濁の原因になる可能性が高くなります。
また、下地の状態がそのまま仕上がりに反映されるため、ひび割れやチョーキング現象がある場合、塗装後にも劣化状態を引き継いでしまいます。
また、光触媒やフッ素、無機のような難付着系と呼ばれるコーティングがされているサイディングボードの場合は対応できるクリア塗料は限られているので注意が必要です。
対応していない場合、早期に剥がれてきてしまいます。
そして、クリア塗装の場合は外壁が劣化する前に行う必要があります。
新築から10年以上経過すると、クリア塗装工事自体ができなくなってしまうので、早めに検討しておくのが望ましいでしょう。
レンガ風に新しく塗り変えるニ色塗り・多色塗り
新しくレンガ調に再現する場合には、二色以上の多色で塗り替えるのがお勧めです。
通常の塗り替えよりも塗り重ねる回数が増える分コストがかかりますが、立体感のあるおしゃれな仕上がりになります。
特徴
二色塗り・多色塗りは、目地と外壁の色を分けて塗装する方法です。
現在の外壁がレンガ調でない場合や、すでにレンガ調のサイディングを新しいものに変えたい場合によく利用されます。
サイディングの凹凸した質感を残しつつ塗装できるのがメリットです。
施工方法としては下塗りで凹部分の目地を塗装し、下塗りが乾いたら異なる色で上から塗装します。
手間と時間がかかるため、他の塗装工事よりも費用は高くなります。
二色塗りは3,000円~3,500円/㎡、多色塗りだと5,500円~7,000円/㎡が相場です。
注意点
二色塗り・多色塗りは、一般的な外壁塗装よりも倍近くの工期がかかります。
足場の設置や重ね塗りが必要となるため、通常の工事よりも工程数が増えてしまいます。
家の大きさや劣化状態などで異なりますが、完成までに2週間~20日程度はかかります。
複雑なレンガの模様によっては1ヵ月前後かかる場合もあります。
意匠性を高めた多彩模様塗装
多彩模様とは高級感を演出できる塗装方法です。
ワンランク上の仕上がりや意匠性を求めている方によく選ばれています。
特徴
多彩模様とは、塗料内に着色された骨材が配合さていて模様や色を付けることができます。
単色塗りだとシンプルな仕上がりですが、多彩模様ではさまざまな柄や模様をつけられるため、高級感・重厚感を演出できます。
天然石のような質感は多彩塗料にしか出せません。
一般的な塗料よりも手間がかかるため、同グレードの塗料よりも費用は高くなります。
注意点
多彩塗料に含まれる骨材の大きさによってはローラーを用いて手塗りする工法では骨材がバラつきが出てしまいます。
この場合は、機材を用いて吹き付ける作業を行う必要があります。
吹付工法は十分なスペースが必要であり、飛散のリスクがありますので養生のコストが高くなります。
隣接する建物との距離が近い場合は吹き付けるスペースが確保できず施工できません。
また、吹き付け作業は高い技術力が求められるため施工できる業者も限られます。
経験不足の職人だと塗装にムラが出る可能性もあります。
多彩模様塗装の実績や施工例を事前に確認しておきましょう。
参考:日本ペイントペリアートII (amazonaws.com)
まとめ
レンガ調の外壁は、単色の外壁と比べて圧倒的におしゃれで高級感が出ます。
レンガ調の外壁にする方法は主に「クリア塗装」「二色・多色塗り」「多彩塗装」といったパターンがあります。
それぞれメリット・デメリットがあるので、予算や家の環境に合わせて選ぶようにしましょう。
また、施工の技術力によって仕上がりが左右されますので業者の選定は慎重に行う必要があります。
外壁塗装は頻繁にできるものではありませんので、十分に比較検討し満足いく外壁塗装にしてください。
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